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太宰、残念!孫・石原燃さん、惜しくも芥川賞の受賞を逃す

第163回芥川賞が決まりました。

太宰治の孫・石原燃さんは
芥川賞に選ばれなかった。

太宰、悲願の芥川賞への執念が、
現実となるのか?注目でしたが…。

太宰治は芥川賞第1回の候補になり、
選考員の佐藤春夫に、
4メートル近い直訴の手紙を
出している。
作品は「逆行」という自伝風の短編で、
今も『晩年』(新潮文庫)で
読むことができます。

でも、第1回の芥川賞に選ばれたのは、
石川達三の『蒼ぼう』。
今や知る人ぞ知る作家・石川達三に
軍配があがったのは、
選考員の川端康成が太宰の私生活は
相応しくないと選評したから。

第3回め発表前には
太宰治はまたまた4メートルに渡る
芥川賞懇願の手紙を川端康成に
送っているけど、受賞には至らなかった。

本当に太宰ほど、芥川賞を欲しがった
作家はいなかったでしょう。
選考から外れた時には、
雑誌に長文のエッセー
「川端康成へ」を書いて恨みを
ぶちまけました。

太宰の娘さんである津島佑子さんも、
数々の文学賞に輝いた作家でしたが、
芥川賞は何度か取り損ねました。

第163回めの芥川賞では
石原燃さんは、選考から漏れました。
三代連なる悲願は、また、
次回以降に持ち越されましたね。

あの世の太宰は
今、どんな心境なんだろう?
きっと悔しくて悔しくて、
また、長い長い手紙を書いて
現世に寄越すのではないかしら?
孫の石原燃さんの次回作品として?

あの世の太宰治はまだ、
芥川賞を諦めてはいないようで…。
(笑)


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