2章 トランクス「....アウター・リム?①」
ー7か月後ー
トランクスの乗った宇宙船はすでに太陽系を離れ、なおも宇宙を旅していた。
カタカタカタカタ
トランクス「....予定ではもうとっくに目的の星系へ辿り着いているはずだけど、コンピュータによれば到着はまだしていないらしい。余りにも遠くからの計算だから、どうしても精度が落ちてしまうな...」
この7か月間、トランクスは主に瞑想を中心に気のコントロールの修業に励んでいた。
トランクス(しかし、これだけ長い間身体を動かさなかったのは初めてかもしれない...目的の星についたら鈍った身体を少し動かさないとまずそうだ...物心ついた頃から悟飯さんに稽古をつけてもらっていたもんな...悟飯さん...生きていたらどんなだったろう...)
宇宙船は、トランクスと様々な想いを乗せて、果てしなく暗い宇宙を、ひたすらに進んでいく
ーさらに1か月後ー
ビー! ビー! ビー!
コンピュータ「モクテキ ノ チュウイキ 二 トウチャク シマシタ」
トランクス「つ、ついた!!ついに!!この宙域か!!だ、だけど余り惑星の反応がないな...本当にここなのか?!レーダーの範囲を狭めて精度を上げてみよう!」
ピッピッ
レーダーの反応は変わらない。
トランクス「ダメか...やはり大きくずれてしまったらしい...どうするべきか...」
途方に暮れるトランクス。
トランクス「いや、考えても仕方ない!一度文明のありそうな近くの星に降りて情報収集をしよう。」
トランクスは近くの生体反応のある星を探した
トランクス「あ、あった!少ないがいるぞ!この星に行ってみよう!!」
ーところ変わってー
一隻の宇宙船が戦艦に追われている。
船員1「前方、封鎖船!」
ドビュン!!ドビューン!
ズガガガッ
船員1「シールド発生装置被弾!」
船員2「シールドが破れれば、1秒と持ちません!」
損傷部分の修理に当たっているドロイドが次々と破壊されていく
船員1「シールドが消えました!」
残り一体となった頭部の青い小さなドロイドはひたすら作業を進める
船員2「?!パワーが戻った!!あのチビがやったんだ!メインパワーとバイパスで繋いだ!よし!防御シールド全開!」
ギュィィィーン
宇宙船は艦隊の隙間をすり抜けていく
船員1「ハイパードライブシステムが燃料漏れを起こしています。これではコルサントまで持ちません」
謎の老齢の男「どこかに立ち寄って燃料の補給と修理をしなくては」
謎の青年「いいところがあります。タトゥイーンです。主要航路から外れているし、通商連合の力も及びません」
船員2「なぜそう言い切れるんですか?」
謎の老齢の男「ハットが支配している星だ」
船員2「ハットですって?!そんな危険な星に陛下をお連れすることはできません!陛下があいつらに見つかりでもしたら....」
謎の老齢の男「危険なのは連合の支配している星に行くのも同じだ。女王を探していないだけ、ハットの方がマシだ」
ー通商連合バトルシップ艦隊ー
???「アミダラ女王は署名をしたか?」
ガンレイ提督「それが女王は行方知れずでして...ナブーの船が一隻封鎖を破りました」
???「探し出せ!!!女王の署名は欠かせぬ。」
ガンレイ提督「しかし閣下、船を見つけるのは不可能です。探知不能な距離に去ってしまいました」
???「...シスに不可能はない」
ホログラムに???の男と同様に黒いフードを被り、顔に赤と黒の入れ墨の入った男が現れた
???「これは余の弟子ダース・モールだ。この男が船を探し出す」
ホログラムが消える
ガンレイの側近「おそろしい...シスが2人も!!話に乗ったのは間違いでは?!」
ガンレイ提督「.....」
2人は震え上がっていた。