【検証レビュー】知見がないと言われたので、新聞折込チラシをトコトン分析してみた
皆さんは、新聞折込チラシって目にしますか?
スマホであらゆる情報が手に入る時代で、新聞購読者は年々減少しているようです。一般社団法人日本新聞協会が発表している「新聞の発行部数と世帯数の推移」によると、2020年の新聞発行部数は約3,500万部で、1世帯あたりの発行部数が0.61となっています。
5年前の2015年(約4,420万部)から約900万人減少しており、年々発行部数が右肩下がりになっていることが分かります。
■販促の仕事で
・いまどき折込チラシなんて、効果がない
・配布単価が高いので、効率が悪い
・新聞なんて読まない
自社の販促において、告知媒体の選定時にしばし挙がる会話です。
また、チラシデザインの制作進行においても、
・文字が多すぎて読みづらい
・最小限の掲載要素にしなさい
そんな指摘も良く受けます。
■検証「してやろう」
そんな指摘をする人は、果たして折込チラシの現状を把握しているのだろうか?
業務を進めるうちに、そんな疑問がふと芽生えてきました。
それならば、新聞折込チラシをとことん検証してやろうと思いチラシの分析をはじめたのです。(してみよう、でなくしてやろう。なところが筆者の性悪さが出てますが、あしからずww)
ちなみに、折り込みチラシに特別思い入れ・こだわりはありません。そりゃあWeb媒体のほうがリーチできるターゲットであればWebを有効活用したほうが良いと思ってますよ~、という点だけ補足しておきます。
■検証結果 6/2(水)~8(火)
1週間の合計は69枚のチラシが折り込みされていました。曜日別で比較すると、最も多かったのは「土曜日」の17枚、次いで「金曜日」が14枚でした。
業種別に分類してみると、小売(ホームセンター・衣料品など)が最も多い結果でした。 旅行・レジャー関連がゼロという点も、現在の情勢が色濃く現れてますね。
■今週のNo.1クリエイティブ
<企画・レイアウト部門>
イトーヨーカドーさん/アジアンフェア
エスニックな色使いと、柔らかなフォントが良いですね!
料理を作りたくなる=買い物を想起させる構成も参考になります。
<コピー部門>
TIPNESS KIDS さん
「ココロとカラダが育つ場所」
あまりコネすぎず、さらっと書いてそうなコピーが好感持てます。リズムも良く、声に出したい言葉に仕上がってます。
■今後も
知見を蓄積して、新聞折込チラシの現状を的確に説明できるよう毎週検証を進めようと思います。
同じ境遇の人(なかなか居ないか・・・汗)がいれば、少しでも参考になれば幸いです。
※新聞社=朝日新聞(朝刊)※調査エリア=東京都狛江市西和泉