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【VOICE vol.6】九大出身社員座談会

ジュントスで働く人々の魅力を掘り下げるnote。vol.6では、九州大学出身の社員3名による座談会を開催。九大進学から入社までの経緯、それぞれが考えるジュントスの存在意義、今後の展望など、さまざまな視点から同窓生トークが繰り広げられた。

1)座談会メンバーの紹介


香田 裕:2002年中途入社。技術・メンテナンス部部長。設計業務に加え、人材採用・育成を担当。
鬼木 幸太:2001年新卒入社。技術・メンテナンス部所属。主に既設橋梁のメンテナンスを担当。
原澤 彩季:2021年中途入社。技術・メンテナンス部所属。入社後は鬼木の下で橋梁設計を学ぶ。

2)自由度の高さがジュントスの魅力

-みなさんが進学先として九大を選んだ理由は何ですか?

香田:私は地元が長崎で、「九大以上の大学じゃないと出さない」と言われていたので、とにかく実家を早く出たくて九大に行ったというのが一番の理由ですね。当時の名前で言うと工学部の資源工学科というところに入りまして、石灰石や石炭の採掘をしたり、爆破をして石を集めるというようなことをやっていました。そのまま大学院にも進みましたが、内容としては同じようなものです。

原澤:私は群馬出身なんですけど、以前旅行で福岡に来た時に、ここに住んでみたいなって直感的に思ったんです。「私立は行かせられないけど国立ならいいよ」と親に言われたので、九大を目指すことにしました。それで工学部の地球科学工学科に入って、金鉱山の開発や環境汚染防止の研究をしていました。

香田:私の学部を新しく再編したのが原澤の学部だと思います。

原澤:そうですね。香田部長が在籍していた研究室の隣に、私の岩盤開発の研究室がありました。

-お二人とも入学のきっかけは親御さんの声でもあったんですね。鬼木さんはどうですか?

鬼木:私は二人とちょっと違って、もともと出身が北九州の小倉で、高校を卒業して富山大学の理学部に入りました。学科は地球科学科というところで、地質学とか物質学とか、地球に対して色んな角度から研究する科を経まして、九大の大学院に進みました。

-なぜ富山大から九大に?

鬼木:当時の担当教授に出身地を話したら、一緒に研究している九大の先生がいるということで紹介してもらったのがきっかけです。富山大では地球磁場関係の研究をしていて、九大の大学院では地質系の研究を行っていました。

香田:校舎はどこだったんですか?
 
鬼木:六本松です。比較社会文化研究科っていうところで、今もあるのかわからないけど。
 
原澤:あ、比文だったんですね。今もありますよ。バームクーヘンみたいな感じの建物があって、その中にあります。
 
-世代は違えど、同窓生は共通の話題があっていいですね。ではみなさんがジュントスを選んだ理由を教えてください。
 
鬼木:私は新卒で入社したんですけど、大学院を卒業したのが就職氷河期の2001年で、なかなか難しい時期だったんですよ。それで公務員の勉強も少しだけやっていたんですけども、何となく自分には合わないかなと思うようになって、民間企業を探し始めました。ただ、私の専攻していた地球科学と直結する仕事がなくて、ちょっとシフトチェンジして土木関係まで範囲を広げた時に、説明会で出会ったのがジュントスでした。

-香田さんと原澤さんは中途入社ですよね?
 
香田:そうです。鉱山系の企業を退職して、鬼木さんのちょうど1年後くらいに入社しました。転職エージェントを通してジュントスから連絡が来たのが最初ですね。面接に行ったらその場で「じゃ、いつから来られる?」みたいな早い展開で。鬼木さんも同じような感じだったのではないかと。

鬼木:全然違いますよ。数人集められて、作文書いて試験も受けて。
 
香田:あ、そうなんですか(笑)。今でも覚えているのが、面接会場を出た後にたまたま鬼木さんと会って、ちょっと話したんですよね。九大出身って聞いて親近感が湧いて。

鬼木:そうでしたっけ(笑)?まあ20年前の話ですからね。

-原澤さんの前職は?

原澤:私は地盤改良の施工管理や、薬品系の会社でプラントの開発をしていました。ジュントスを選んだ一番の理由は「現場に出られること」ですね。私、とにかく現場が好きなんですよ。面接の時にも「現場はありますか?」って聞いて、終わったその日に転職エージェントの担当の方に「ここに入社したいです!」ってプッシュしました。

-実際に入社してみてどうでしたか?

原澤:新人としては、何でも聞きやすいところがありがたいです。かつ、本当にわからない問題が生じたらみんなで調べて、ああでもないこうでもないって話し合いができるのもいいなと思います。あとはこれが一番かもしれないですけど、色々と任せてもらえるところが好きですね。今、直属の上司が鬼木さんで、結構放っておいてくださるので楽です。あ、言い方がよくなかったですね(笑)。あんまり「あれはどう?これはどう?」って干渉されすぎるのが苦手で…。鬼木さんは任せてくださるので働きやすいです。

-香田さんと鬼木さんは入社して20年ほど経ちますが、ジュントスのどんなところが好きですか?
 
鬼木:私は新卒入社なので他と比較することができないんですけど、自分が思ったことに対して融通が利くというのはあると思います。声を上げやすいし、筋が通っていればやりたいことをやらせてもらえる。
 
香田:今は特に会社を大きくしていこうというフェーズになっていて、私も人材の採用や教育面に重点を置いているのですが、大企業だと自分の力で大きくしていく実感ってなかなかつかめないと思うんです。でもジュントスだと自分が会社の成長に貢献できていると感じることができる。あと私も二人の意見と同じで、自由度が高いところも魅力だと思います。新入社員の採用においても朝稲社長と二人で話して決められますし、必要な決断が早くできるというのは成長にとって不可欠なことですよね。

3)新陳代謝を促すキャラクター重視の採用

-新入社員の採用において、香田さんが意識していることは何ですか?
 
香田:どうしても長くなると同じ雰囲気の人が集まってマンネリ化したり、馴れ合いになりがちなので、今いる社員とは違った性格や考え方を持った人をあえて採用するように心がけています。原澤にもよく「何で私を採用したんですか?」と聞かれるのですが、「キャラ採用だよ」と話しています。

-決め手となった原澤さんのキャラとは?

香田:先程お話ししたように今いる社員との兼ね合いもあるのですが、原澤に関してはある意味、鬼木さんの存在も決め手でした。採用する時点で鬼木さんの下についてもらうことを前提にしていたので、二人のバランスを重視しましたね。

原澤:何か、すみません。

鬼木:いや、自分こそすみませんでした。

香田:何で謝るんですか(笑)。鬼木さんに合わせるというよりは、鬼木さんにどんどん突っ込んでいって、ディスカッションして形にできるような関係性を築ける人がいいなと思っていたので、原澤はピッタリでした。彼女くらい強くいけば、鬼木さんもたぶん反応するだろうと。

一同:(笑)。

原澤:鬼木さん、パッと見怖いですもんね(笑)。

鬼木:言葉を引き出すのが難しいですよね。

-ご自分で言われていますが(笑)。強めに突っ込むタイプの方がうまくいくと思ったんですね。
 
香田:そうですね。これからもどんどん突っ込んでいってほしいと思います(笑)。
 
原澤:頑張ります。
 
鬼木:業務以外では頑張らなくていいから。原澤のおかげで、飲み会での私の写真が出回っているんですよ。

原澤:九大の教授に鬼木さんのお友だちがいて、その方に送ったんです。盛り上がりすぎた社員を鬼木さんがなだめている姿を撮ったんですよ。いいシーンじゃないですか。

鬼木:教授の奥さんと私の嫁も友人なので、「ほら、悪いことはできんねえ」って見せられたそうで(笑)。

香田:まずいなあ、それ(笑)。そこまでは求めていないです、私。

4)世界に通用する人材を育て、日本の美しさを示す

-九大出身という経歴が業務に活きていると感じることはありますか?
 
香田:それはないですね。うちでは高卒で入社した子もどんどん活躍していますし、学歴は就職するまでのアドバンテージには多少なったとしても、社会に出てしまえばそこから先は自分の努力次第だと思います。人ぞれぞれ、得意な分野は違います。勉強するのが好きな人もいれば、体力に自信のある人もいる。いい大学を出ているからということよりも、自分の得意分野を知って、それに合った働き方をすることの方が重要だと思います。会社としても、一人ひとりが自分らしく活躍できる場を用意することにはこだわっていますね。
 
原澤:個人的な意見になりますが、ジュントスの社員はみんな勉強熱心だと思います。私が入社したいと思った理由の一つでもあるんですけど、この環境に身を置けば、私自身も刺激を受けながら成長していけるなって感じられたんですよね。なので、その向上心をもっと有効に活かすために、できるだけ業務の標準化を進められたらいいなと思っています。

-「業務の標準化」とは具体的にどんなことですか?

原澤:特別な知識がなくても仕事が進むように標準化して、空いた時間を他の勉強に当てることができたらいいなって。今私が一人で勝手にやっているのが、日本の橋や道路に関する技術基準を解説した『道路橋示方書』という5冊の本があるんですけど、その計算式をエクセルのマクロに入れて、ポチポチするだけで簡単に計算ができるような仕組みを作れないかなと模索しています。“できた感”を味わうともっとやってみようって気持ちになるし、これから入社する人の最初の一歩をできるだけ軽くしてあげるためにも、ある程度の標準化は必要だと思います。

鬼木:そんなことやっていたの?知らなかった。

原澤:私の個人フォルダに「わいの道路橋示方書」っていうのがありますよ。見てみてください(笑)。今の時代、会社の大きさってそんなに関係なくて、自分がやりたいことをやれる環境があることが大事だと思うんです。私たちが日本の橋梁のインフラになるようなシステムを作れたら面白いと思いません?夢のような話ではなくて、それにチャレンジできる会社がジュントスだと思っています。
 
鬼木:私はずっといるからそれが普通でしたけど、高卒であっても、九大であっても、自分のやりたいことにチャレンジできる環境があるのはジュントスの強みですね。「わいの道路橋示方書」は今度じっくり見ておきます(笑)。

-それでは最後に、ジュントスが今後社会にとってどんな存在になればいいと思いますか?

香田: 以前の朝稲社長との対談の時にもお話ししましたが、ジュントスで力をつけた後に新たなフィールドで活躍したいと思ったら、外に出てもらって全然構わないんですよ。人を出す分、そのスピードに負けないように会社としても早く成長していく必要があるし、職場環境の新陳代謝も活発になります。建設業界だけでなく異業種で活躍する人もいるでしょうし、ジュントスという会社を通して優秀な人材を輩出することが一つの社会貢献にもつながるのではないかと思います。

鬼木:日本では今、既設橋梁のメンテナンスの需要が増えているので、外国にも同じようにジュントスのネットワークを広げていけたら楽しいと思います。ジュントスは世界に通用するレベルの技術を持っていると思うので、日本とは違う環境で架けられた橋を現場で保守・補強して、現地の方々とも交流できるようになったら面白いですね。

原澤:賛否両論あるかもしれませんが、ブルーカラーこそなくならない仕事だと私は思っていて。それに、この仕事が好きだからこそ、私は今の環境を選んでいます。日本の道路橋はすごく特殊だということを入社して知りましたし、橋って目立たない存在ですけど、職人技が活きた美しい構造物なんですよね。そうした仕事が“クールジャパン”の一環でもあると思うし、その一端を担うのがジュントスなので、これからも現場主義を貫いて、橋のある美しい風景を守っていきたいです。