反復サイクルの使い分け(PDCA/PDS/OODA/TECA/DCAP/自虐的/北九州的)
概要
この3つでほとんどの行動計画に対応できます。
行動計画とは、なにかを実行するときにあらかじめ立てておく計画のことです。大局的に考えるときはPDCAサイクル、それを実務に落とし込む際にPDS、さらに現場の即応業務に用いるOODAループを使い分けると、やることを仕組み化して品質を向上させることができます。
PDCA(ピーディーシーエー)は次の4つのプロセスで構成されます。このサイクルの利点は、評価に基づく改善を最初から予定に組み込むことができることです。注意点は、プロセスが大仰になって回すのに手間がかかることです。
Plan:計画
Do:実行
Check:評価
Action:改善
PDS(ピーディーエス)は次の3つのプロセスで構成されます。このサイクルの利点は、評価の中に反省も一緒に含め、それを次のサイクルに組み込める、身軽なところです。注意点は、長期的に回そうとすると改善タイミングが取りにくいことです。
Plan:計画
Do:実行
See:評価
OODA(ウーダ)は次の4つのプロセスで構成されます。このサイクルの利点は、まず現状を把握することで状況に即応できる計画を立てられることです。注意点は、行動ありきなので中長期の分析には適していないことです。
Observe:観察
Orient:判断
Decide:決定
Act:実行
ラーメン店の出店ストーリーに対する3つのサイクルの使い分け例を示します。参考にしてみて下さい。
反復サイクルは、何を重視するかによってさらに使い分けができます。
PDCA/PDS/OODAは意思決定のレイヤー(視座)をどんどん現場よりにしていくことを示していましたが、品質/可能性検証/短期実現のそれぞれに適した反復サイクルを異なっており、目的に応じた使い方が望ましいです。
追加で、謝罪時に使うPDCAと北九州で見かけたPDCAを掲載しておきます。PDCA(遅)は、計画がどんどん遅れて締切に間に合わなくなったときに約束を取り消して謝罪する流れを表しています。PDCA(死)は北九州の人にしか分からないもののようです。
参考書籍
PDCAは、『フレームワーク使いこなしブック』(日本能率協会マネジメントセンター)で詳しく解説しています。この本は、新人の東むぎ夫がフレームワークを使って課題を解決していくストーリーを追いながら、フレームワークを学べるしかけになっています。「わかる」レベルから「使える」レベルに無理なくステップアップできます。
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