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【ロック名盤100】#35 Led Zeppelin - Led Zeppelin II

 今回紹介するのは、レッド・ツェッペリンが1969年10月にリリースした2枚目のオリジナルアルバム「Led Zeppelin II」だ。ツェッペリンのディスコグラフィの中でも特にヘヴィな内容であり、アイコニックなギターリフも目立つ。1stアルバムの時点でかなり完成度は高かったというのに、それ以上のクオリティを如何なく発揮してみせた。
 かなり表情が多彩なアルバムだな、といった感想だ。重苦しいヘヴィなサウンドかと思えば元気いっぱいなハードロックもあるし、ブルースを再解釈したナンバーなんかもいい。ツェッペリンのおいしい瞬間全部がパッケージされている。あちらこちらから畳み掛けてくる圧巻の布陣だ。トラックリストも名曲揃い。

1 Whole Lotta Love
2 What Is and What Should Never Be
3 The Lemon Song
4 Thank You
5 Heartbreaker
6 Living Loving Maid (She’s Just a Woman)
7 Ramble On
8 Moby Dick
9 Bring It On Home

 「ホール・ロッタ・ラヴ」はツェッペリンの代表曲どころか史上最高のロックソングのひとつなので、今更語ることなどないことは承知。だがやっぱりリフが最強すぎるし、後ろでビュンビュン鳴ってる効果音が思ったよりサイケな雰囲気をもたらしているのも面白い。
 「ハートブレイカー」もリフやミドルセクションでのペイジのギターが凄すぎる。だが数々のツェッペリンのリフものの中でも特に好きなのが「レモン・ソング」。この曲のイントロはちょっとオルタナ成分もあって新しい感じがするんだけれども、わかってもらえるだろうか。
 更にはメロディアスなベースラインがほとばしる「ランブル・オン」も最高だが、本作で僕が1番好きな曲は「モビー・ディック」。ジョン・ボーナムがおよそ3分もの圧巻のドラム・ソロを限界まで叩き切ったあと、序盤のフレーズを引っ提げて戻ってくるギターとベース。ほぼドラムソロという化け物じみた曲も、更にはボンゾの独壇場で終わらないのもツェッペリンらしい。こんなカッコいい曲他にあるのか?
 改めて最近聴き直したとき、本作40分での満足感がすごい。「そのギターいいな」「このベース気持ちいい」「ボーカルうま」「ドラム立ってるな〜」…と、聴いていてツボに入る瞬間が多すぎる。次回は「IV」を紹介したい。

↓「ホール・ロッタ・ラヴ」

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