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【ロック名盤100】#34 Led Zeppelin - Led Zeppelin

 今回紹介するのは、レッド・ツェッペリンが1969年1月にリリースした1stアルバム「Led Zeppelin」だ。クリームやジミ・ヘンドリックスらによって勃興した新たなジャンル、ハードロックの本格的な侵略は70年代の突入寸前に始まった。その旗手を担っていたのが、このレッド・ツェッペリンなのだ。
 全く新しいサウンドに当時人々は衝撃を受けたはず。3大ギタリストの1人、ジミー・ペイジの強烈で巧みなギター、ロバート・プラントのハイトーンなボーカル、ジョン・ポール・ジョーンズのテクニカルなベースラインやキーボードプレイ、ジョン・ボーナムの気圧されるほどに力強いドラミング。電撃が走るようなハードロックサウンドに加えて、秀逸なブルースやフォークもまたひとつのレイヤーを加える。史上最高の1stアルバムのひとつだ。パクリ(?)の曲もあるんだけどね。

1 Good Times Bad Times
2 Babe I’m Gonna Leave You
3 You Shook Me
4 Dazed and Confused
5 Your Time Is Gonna Come
6 Black Mountain Side
7 Communication Breakdown
8 I Can’t Quit You Baby
9 How Many More Times

 「グッド・タイムス・バッド・タイムス」の出音で勝利を確信する。1stアルバムの1曲目という論点なら間違いなく史上最高レベルだろう。ビートルズの「アイ・ソー・ハー・スタンディング・ゼア」といい勝負。4人から展開されるグルーヴが癖になる。アルペジオとロバート・プラントのボーカルが心に沁みる「ゴナ・リーヴ・ユー」やスローテンポな「デイズド・アンド・コンフューズド」もいい。盗作といわれるものもいくつかあるが、ちゃんとかっこよくアレンジされているものだから困る。ちなみに、それとは逆に「ユア・タイム・イズ・ゴナ・カム」は数年後レーナード・スキナードがリリースした「スウィート・ホーム・アラバマ」と酷似しているという話もまた面白い。
 ツェッペリンを聴いていると自分の中の燻ったエナジーが爆発するような衝動に誘われる。この1stなんかは特に顕著であり、演奏が心に刺激を加えてくる感覚が好きだ。
 レッド・ツェッペリンの伝説はまだ始まったばかりであり、1年弱経ってリリースされた傑作が「レッド・ツェッペリンII」だ。次回はそちらのほうを紹介したい。

↓「グッド・タイムス・バッド・タイムス」

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