【ロック名盤100】#3 Chuck Berry - The Great Twenty-Eight
今回紹介するのは、チャック・ベリーのコンピレーションアルバム「The Great Twenty-Eight」だ。1955年から1965年に録音された音源がまとめられ、1982年にリリースされた。チャック・ベリーが開拓したロックンロール・ギターの真髄を見ることができる名盤だ。
コンピレーションアルバムという扱いではあるが代表曲がほぼ収録されているため、チャック・ベリーの入門編としても最適だ。その点ではベストアルバムとして認識してもらってもいいだろう。ロック史に残るような名曲が盛り沢山の魅力的なパッケージになっている。
1 Maybellene
2 Thirty Days
3 You Can’t Catch Me
4 Too Much Monkey Business
5 Brown Eyed Handsome Man
6 Roll Over Beethoven
7 Havana Moon
8 School Days
9 Rock and Roll Music
10 Oh Baby Doll
11 Reelin’ and Rockin’
12 Sweet Little Sixteen
13 Johnny B. Goode
14 Around and Around
15 Carol
16 Beautiful Delilah
17 Memphis
18 Sweet Little Rock and Roller
19 Little Queenie
20 Almost Grown
21 Back in the U.S.A.
22 Let It Rock
23 Bye Bye Johnny
24 I’m Talking About You
25 Come On
26 Nadine (Is It You?)
27 No Particular Place to Go
28 I Want to Be Your Driver
まず触れるべきなのは、ロック史で最も重要な楽曲のひとつ「ジョニー・B・グッド」ではないだろうか。印象的なイントロをはじめとしたチャック・ベリーのギターが間違いなくこの曲の主役を担っていると思う。ほかにも「ロール・オーバー・ベートーヴェン」や「メイベリーン」「スウィート・リトル・シックスティーン」「ロックンロール・ミュージック」など数え切れないほどの名曲が詰まっている。贅沢この上ない内容だ。
やはり、チャック・ベリーを語るならギターだろう。ひとつひとつのフレーズがリズミカルなうえにメロディアスだ。チャック・ベリーを聴けば「ブルースを速くすればロックンロールになる」というのがよくわかるだろう。ブルースから色濃い影響を受けているのが伝わってくるギタープレイだ。
今日のギタリストランキングでジミ・ヘンドリックスやジミー・ペイジ、エリック・クラプトンらと並んでチャック・ベリーの名が挙がるわけはこのアルバムでわかる。最高の内容だ。
↓「ジョニー・B・グッド」