![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/144972824/rectangle_large_type_2_0de7607e0b5fbb9ec4068a4ecf334eff.png?width=1200)
侵略者。研修(夢日記2題)
(侵略者)
人類がやっと月に基地を建設して、人が常駐出来るようになった近未来。
突然地球が、高さ1kmの水に満たされた。一瞬の事だった。
何故か一箇所だけ、水をくり抜いたように地面が存在していた。そこには都会があった。もしかしたら東京かも知れない。
月に基地にいた私は、ただ状況をモニターで見るしか無かった。
そして地球に降り掛かった天災は、異星人達の攻撃だと分かった。水を大量かつ瞬時に移動させる科学力を持った彼らに、やっと月に恒久基地を作ったばかりの人類は勝ち目が無かった。
彼らからの最後通牒は「24時間後に残りの地面も水没させる」だった。降伏条件も無く降伏自体も許されなかった。
問答無用に1日後、地球の人類は全て滅ぶ。
生き残った人類は何とか打開策を模索したが1日では何も出来なかった。
自分たちが生き残る事が出来ないと悟った地球の人類は、せめて月基地の人たちだけでも助けたいと、一艘の補給船を送った。護衛の宇宙戦闘機は2機だけだ。
「補給船を送った。これがあれば当面生活が出来る」地球からの最後の通信だった。
地球は全て水に没した。
補給船は何とか宇宙へ打ち上がった。宇宙戦闘機は、2機のうち1機が準備不足で爆発した。
残った1機が、護衛しながら月基地へ向かった。
そこへ、無慈悲な攻撃が行われた。異星人達の攻撃で、あっという間に補給隊は全滅した。
残った月基地の隊員達は、無力感で何も出来なかった。
異星人達は月を攻撃するか話し合いを始めた。現場司令官は、本部の意向に従うと母星へ連絡した。
直ちに月基地へも攻撃が行われた。地球と同じく大量の水が、月に送り込まれた。基地の周辺だけを残して。
異星人達から通信が入った。
「我々は、お前たちがある星の人達を助けた事で、お前たちを攻撃する事にした。私はその場にいた」
大事な局面で目が覚めた。
(研修)
私は、入社後数年で行われる宿泊研修に参加した。
メンバーは今いる職場の同僚たちだ。
ところが私は部屋の鍵を失くしたらしい。必死に探すが見つからない。同僚からは前回の研修でここに泊まったとき、置いた場所にあるのでは?と指摘された。
私は記憶を頼りに探したが、サッパリ出ない。
そして白い紙に書かれた御札が見つかった。何のための御札か分からない。同僚たちはお風呂から戻ってきた。
私もお風呂に入ろうとしたが、お風呂に入るための準備が全然できない。何が必要なのかも分からない状態だった。
私は部屋から出て、古めかしいホテルの中を動き回った。昔の夢の記憶では、この角を曲がれば大浴場に辿り着くはずだと、何故か自信ありげに歩いていた。