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秋の夜長に(不思議な話)

 *これは私の体験談です。記憶が曖昧な部分あり。

 私は小学高学年〜高校まで、とあるアパートで家族と暮らしていた。そのアパートは1階1室の2階建てで、そこそこ広い物件だった。

 私は妹と二人部屋になり、二段ベッドで寝る生活だった。妹は上で私は下だった。

その1)ふわりと…

 ある日、私は風邪を引いて寝ていた。38℃後半位の熱が続いてうなされていた。

 真夜中、息苦しくて目が覚めた。何となく体が軽くなった。そしてベッドから横にスライドした感覚に襲われた。
 恐る恐る目を開けて横をみた。

 私がベッドに寝ている姿だった。心臓が飛び出る程ビックリ…したかったが風邪でぐったりした私は、ハッとした程度だった。
 瞬間、私はもとに戻った。

その2)電話きたよ

 その日は妹が風邪で寝込んでいた。一緒の部屋だから風邪も移りやすい。この前の私の風邪の後だと思う。

 夜、居間で家族とテレビを観ながら寛いでいると、突然妹が起きて居間にやってきた。やってきたと言っても私たちの部屋と居間は、引戸で隣同士たけど…。

 さて、その妹が言うには「電話が来た」そうだ。誰から誰に来たのか家族が訊いたが、ぽかーんとしてる。
 きっとうなされてたんだろうという事で、その場は収まった。(本当にこれで収まった。ゴメン)

その3)引戸が…

 私と妹の部屋が、引戸で今と隔てられてるのは先ほど書いたのだが、ある日とても怖い体験をした。

 明け方だろうか。私はまどろんでいた。すると急に金縛りになった。耳が遠くなってキーンとなった。ヤバい。
 この症状は、体の疲れからくる金縛りと違う。

 何とか金縛りを解こうと足掻いていると、地の底から響くような、この世のものとは思えない唸り声が聴こえて来た。私は完全に慌てていた。マズい!

 そして、気持ちの悪い唸り声とともに引戸が少しずつ開いて来たではないか!?
(ちなみに居間は誰もいない。両親は居間を隔てて反対側の部屋で寝ていた)

 私は怖すぎて気を失った。

 その日の夜から二段ベッドで寝るのが怖くなり、母親に頼み込んで、ベッドの横に布団を敷いて寝るようになった。

 その後、妹も窮屈だという事で二段ベッドか撤去されて、それぞれ布団を敷いて寝ることになった。

 次の体験への伏線である。

 長くなりましたので、続きはまた今度(._.)

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