#002 沼る!レースシム!実車はどうだ!?
今回は、クルマの運転が上手くなりたいなとの思いはあるものの、時間とお金がなかなか使えないと言うところから、レースゲーム(シム)に手を出して、沼ってしまったお話しです。
当時、FRのクルマを所有はしていたけれど、速く走ることを目的としてはいなかったのでサーキット走行には手を出さず、ワインディングロードをドライブし、冬になれば雪を求めて夜な夜なドライブに行っていました。
とは言っても、タイヤが鳴くほどの走行はあまり意味がないので、「自分の操作に対してクルマがどう反応して動くのか」に着目していました。
なかなかの遠出になるので時間も掛かるし、サーキット走行はラップタイム削ることに目を三角にして走行している人ばかりなので、私には馴染めないなあ、なんて思いもあり敬遠していました。
そんな時に、プレイステーションのゲームソフトでグランツーリスモというものがあることを知り、試してみることに。
普通のコントローラーでのプレイは難しい。そもそもゲーマーでもないので、コントローラーの扱いも慣れていないし、微妙な操作が難しい。
グラフィックもかなり雑?な感じだし、挙動も普通にゲームの感覚。
いまいちかなあ。なんて思ってゲームとしては楽しめたかな?程度でした。
それでも、他にそのようなソフトの存在を知らなかった私は、バージョンアップされる毎に、プレイステーション本体と合わせて買っては楽しんだものです。
実車感覚とは程遠かったけれど、ハンドルコントローラも手に入れて少しでも実車に近い感覚が得られないかの思いも強かったのです。
当たり前のことで、自分としても納得はしていたのだけれど、
加減速時の加速度
ヨー、ロール、ピッチ
視界の狭さ
唯一感じられるステアリングホイールからのインフォメーションの少なさ
結局のところ、ゲームの域からは出ることが出来ないんだなあ、という感覚でのめり込むほどに熱心にはプレイしていませんでした。
そして、プレイステーション4でのグランツーリスモSPORTの発売が、遅れに遅れている頃に、知人から「PCのソフトが非常によくできているよ」と教えてもらいました。
インターネットの情報を漁り、たくさんのことを調べたところ、
iRacing
Assetto Corsa
rFactor2
RaceRoom Racing Experience
Project CARS
などが、それなりに評価が高いソフトであることが分かりました。
とはいえ、当時ゲーミングPCなんて持っていなかった私には、新たな投資ということになるので、かなり悩みました。
評判が良いと言われていても、やってみると「え?この程度」となれば悲しいことになってしまう。
およそ1ヵ月程度、さらにいろいろと情報を集めて、動画を見たりしながら悩みに悩み、ついにゲーミングPCを購入しました。
そして、先に上げたソフトをプレイしてみると、なんとこれほどまでに世界が違うのかと驚きました。
と、同時にとてもシビアなんだと感じ、難しさもGTシリーズとの違いがありました。
ソフトの種類の多さにも驚き、いろいろなジャンル、カテゴリーに特化していたりするので、楽しみがかなり広がりました。
さて、それではリアルなのか?
もちろん、こちら側が動くことはないので、6DoFどころか3DoFも再現されません。
しかし、CGの作り込みようによっては人の感覚はいい意味でだまされてしまいます。
PCソフトの評判の高いものとグランツーリスモの大きな違いを感じるのは、ブレーキング時の感覚です。
グランツーリスモは非常に減速度、タイヤの限界を掴むのを難しく感じます。
人の感覚とはとても不思議なものです。
クルマの運転でよく表現される、「横GなどのG」や「ヨーレイトなどの回転運動」などは三半規管で感じるというのが一般的で、三半規管でしか感じ取れないものというのが事実のようです。
それを人は、体で感じる圧力、視覚的な移動量なども併せて感じているように錯覚しているのです。
つまり、よほど優れたモーションシミュレータでない場合、固定式の場合はいかに人の感覚を視覚表現と、フォースフィードバックで「だますのか」がリアルに感じるポイントなんだと思います。
けれど、どうしても苦手(違和感が大きすぎる)と感じる人はたくさんいます。
・実車経験が豊富でエキスパートレベル
挙動を感じ取る感覚が研ぎ澄まされていて繊細。挙動を常にとらえてコントロールしているため、視界やFFBだけでは情報量が少なくて違和感に感じ入る。
・そもそも乗り物酔いしやすい
・年齢が高くなってから体験する(おおむね50歳を超えている)
年齢的に新しい感覚を育てることが難しく、特に2次元との感覚の置き換えが困難
・上記それぞれ+ゲームというものをプレイたことがない、あるいはほとんどしたことがない。
こればかりは仕方のないところ。
私の場合は、幸いにして子供のころからゲームを少しはプレイした経験もあったし、車のゲームにも40代でのめり込み始めたので、何とか違和感と共存することが出来たのかなと思います。
話がそれてきましたが、ゲームPCを手に入れてからは、いろんなソフトを手に入れてそれぞれのジャンルの車のドライビングを楽しみました。
レースカーなんて実車に乗ったこともないので、リアルかなんてわからないけれど、きっとこういう感じなんだろうな?という観点ではとても楽しめました。
その後は、ハンドルコントローラを評判の良いものに変えてみたりしながら、よりリアルなフィーリングというものを求めてきました。
「リアル」というよりも、自然なフィーリングといった方が正解かもしれないです。
いつの間にかモニターも3画面になり、この時の感動は初めてPCソフトをプレイた時以上のものでした。
非常に大切な要素である「視界」を改めて確認し、最適なFOVを求めて試行錯誤したものです。
そう、どんどんとのめり込んで、完全に沼ってきたのです。
そして、このカーシミュレーションは実際の運転の上達に効果があったのか?
答えは、効果あり!!です。
ただ、物は使いようです。
この先、少しずつそんなことにも触れながら、運転の楽しさ、難しさ、上達するには、などなど、素晴らしいドライビングの世界を私の目線から書いていきたいと思います。
だらだらとした、長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は、クルマの運転って何をコントロールしているのか?
といった観点で進めたいと思います。 うーん、難しいお題だなあ(笑)
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