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ねこの広告代理店chát について

2020年(令和2年)2月22日。良いねこの日ですね。
chátのことについて改めて。

chátは学生の頃に立ち上げたプロジェクトで「ねこの殺処分の問題について、チャットするように気軽に話し合える社会を目指す」という意味を込めて名付けました。(aのとことにアクセントを持ってきて、catと同じイントネーションで発音するのがポイントです)

「広告的なコミュニケーション手法を用いて、世の中の保護ねこ業界への理解を促進する」

これがねこの広告代理店を名乗っている理由。「好きなことで好きなものの役に立ちたい」という、すごく子供染みた発想から出発したこのプロジェクトですが、いま思えばかなり本質をついた考えだったと自分ながらに思います。やっぱり好きなことじゃないとどこか夢中になりきれないので。

"理解を促進する"という部分が肝で、単純に情報をばら撒けばいいというわけではありません。届けたい情報を、適切な形で適切な人に届けていく。当たり前のようですが、これがなかなか難しい。ありふれていては意味ないし、奇をてらっては一過性のキャンペーンとして消費されやすいなと、広告に本気で向き合うたびに思っていました。

「ねことの暮らし」という新しい答え

情報が目まぐるしく流れ消費されていく現代では「ねこの殺処分」なんて重い話は簡単に埋もれてしまう。そんな危機感のなかで出会ったのが、いま勤めている株式会社 まめくらしでした。

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「暮らしを育てる」という新しい考え方に出逢い、そこから一気に妄想が膨らみました。(仕事で関わる以外に)ねこと人が一番近くお互いを感じられるのは一緒に暮らしてる時だから、そういった暮らしを育てていける環境に心が踊りました。まだそうした仕事はできてませんが、近い将来そういうご縁が巡ってきそうな気がしてます。勝手に。

いまはと言えば、ねことの暮らしがいかに素敵で、素朴で、尊いものなのかってことを伝える活動をしています。センシティブ内容だからこそ、可愛く手に取りたくなるようなデザインで。きちんと丁寧に読んでほしかったからフリーペーパーというかたちで。

保護ねこ文化をリブランディングする

chátにおける全てのプロジェクトはこの考え方を軸に創られます。「保健所」や「動物愛護」などにこびりついてる偏見や誤解を解いていく必要があるからです。なので、これまで主流だった「お涙ちょうだい」のメッセージではなく、より多くの人にポジティブな感情を持ってもらうようなメッセージを意識しています。動物愛護の問題も、もっとセクシーに取り組まないとね。

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コミュニケーションの順番としてはこんな感じ。純粋な興味関心をくすぐれば、より多くの新しい人たちに保護ねこのことを知ってもらえるを考えました。"リブランディング" だなんて大それたことを言うからには、他の先輩たちがやってることを真似したり大きくするだけでは足りなくて、今の僕にしかできない手法で業界に価値を生んでいきたい。僕の好きな広告を使って、僕の友人と一緒に創っていきたいんです。

ビジネスとしての継続性と再現性

保護ねこ業界だけに関わらず、いわゆるソーシャルグッドな取り組みが直面する課題が活動を継続させること。いろんな原因がありますが、保護ねこ業界の場合は活動の資金を寄付に頼っていることが最も解決すべき課題だと思ってます。

そのために広告代理店として先に述べたようなことを考え実装しながら、保護ねこ団体さんの活動がより長くより太く続けていけるように、広報やイベント企画なんかのお手伝いをしています。常に頭に置いておかないといけないことは、お金を稼ぐことが最終目的じゃないということ。ビジネスは継続してねこを助けていくための手段でしかなくて、保護ねこ団体さんがより多くのねこを助けられるように、一時的にお金を稼ぐ必要があるだけなんです。

保護ねこ文化の裾野を広げる役割

散々大きなことを言いましたが、1人では大したことはできません。なので、いろんな友人に支えられていろんなプロジェクトに取り組んでいます。

そうやって、少しでも多くの人がその人の得意な分野で保護ねこ業界に関わるようになれば、保護ねこ業界の幅が広がって、いままで届かなかった様々な価値観を持った人に触れてもらえる機会が増えていきます。

「ねこ好きだから自分にできることならやるよ」って温度感の人をどんどん巻き込んでいくのが、広告代理店という何者でもない立場をとる僕の役割の一つだと考えています。「得意なことはあるけど、それを何に向けていいかわからない」という"howを持っていてwhatが見つからない人"のwhatに、"保護ねこ"を代入していく。人と会っている時は、大体そんなことを考えてます。

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最近はじめた『うにのり軍艦』。都内のシェハウスに暮らすさとねこ(元保護ねこ)の「うに」と「のり」の日常をゆるゆると発信していくInstagramのアカウントです。これは、そのシェアハウスに住んでる友人からの持ち込み企画。「うちにいる子の写真なら撮れるよ」という一言がきっかけでした。まさに「ねことの暮らし」の発信。「デジタルでも何かやりたいな」と考えていた矢先、なんでもない一言から実現したお話です。


「自分のできることで保護ねこの役に立つ」
一見ハードルが高そうですが、いまならどんなスキルだって保護ねこの役に立てられます。お手伝いしますよ。

ちょうど、2222文字。



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