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付け焼き刃やろ?

稲荷崎戦終盤。大耳くんが田中のインナーをシャットするシーンです。

田中のインターを「エグい」と認めつつ、「付け焼き刃」という評価をして見事に止めてみせる。彼が「本物」とする木兎と比較するセリフがこの後に続くので、それと比較してのことでしょう。

田中のインナーが「付け焼き刃」かどうかはわかりませんが、「付け焼き刃」が通用しないことは事業をやっていると痛感することのひとつです。サービスの設計やHPのデザインなど、他社の真似をすることは簡単ですが、磨いた結果のアプトプットと、それを真似したアプトプットとでは、大きく異なります。

何が違うかといわれれば難しいですが、強いて言えば”汎用性”でしょうか。殊ビジネスにおいて、同じ手段が永遠に通用することはありえません。市場という常に変容するものを相手にしているわけですから、一定の成果を出そうとすればビジネス自体も変容を余儀なくされるわけです。

その際に、磨いた結果のアプトプットであれば、結論を出す直前にまで戻ってやり直せば違うアプトプットを導くことができますが、模倣品はそうもいきません。なぜなら、そのアプトプットに行き着いた道筋を理解できていないので、”結論を出す直前にまで戻って”ということができないんですね。さらにいえば、何がなぜ通用しているのかも理解できていない。だから通用しなくなった時に原因や改善点を導くことができないわけです。

本来の「付け焼き刃」と異なる意味として語ってしまったかもしれませんが、考え続けることが成功し続ける鍵だってことは、たしかですね。

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