少しでも人と違うものを持っているということは、きっとこの子の力になるので...!
ひととは異なる個性、大人による圧力からの傘、婿養子と離婚。このシーンに設定を盛り込んだのは、牛島の左利きと、牛島が父やそのチームメイトを尊敬する設定を強化するためなのかもしれません。
多様性が叫ばれるこの時代においてさえ、婿養子の立場で嫁ぎ先にこう言えるのは、本当にかっこいいことだと思う。そして、さまざまなプレッシャーのなかで「少しでも人と違うことが力になる」と胸を張って言える人は、どれほどいるのだろう。
ぼくが代表を務める会社には、バリューのひとつにこんな項目がある。動物が様々な環境に適応できるのは、遺伝子レベルで多様性を体現しているから。それなら組織も同様、メンバーそれぞれが異なるバックグラウンドやスキルを持って、共通の目的に向かうべきなんじゃないでしょうか?
そしてそれは、動物保護活動を志す人たちにも同じこと。彼女らが切り拓いたこの領域を、持続的なものにするために。猫と人が豊かに暮らすために、僕らは僕らの個性を磨いていきます。