猫と猫を愛する人の幸福を最大化する。
これが、わたしたちneconoteが目指す未来です。
そう願って起業してから、早いもので3年が経ちました。「保護猫の推し活ネコノート」の成長を追い求める3年間のなかで、日々の業務と3年前に掲げた未来地図との間に齟齬が生じている気がして、2024年、実はけっこう悩んでました。
「その悩みが晴れましたよ。」という報告を、20倍近い文字数を使って、長々とお伝えしていきます。
セーフティネットである保護猫活動のために
これは、neconoteのビジョンである「Cat Welfare Society」実現のために、保護猫活動が必要であることを説明した図です。
「Cat Welfare Society」の実現、つまり「猫と猫を愛する人の幸福を最大化する」ためには様々な実現方法がありますが、それらは「幸福の最大化」と「不幸の最小化」に分類できると考えています。
猫との出会いである「譲渡」、猫との暮らしに安心を与える「防災」、不幸な猫を減らすTNRMやTNTAまで。保護猫活動の幅は多岐に渡り、わたしたちの猫との暮らしにとってのエッセンシャルワーカーと言えます。
しかし、その保護猫活動の持続性が乏しいことは明らか。保護猫活動は、大まかに保護、管理、譲渡の3ステップに分けることができますが、多くの場合そのすべてを1つの団体で行っています。しかも、譲渡のタイミングでお金を生むことはほとんど不可能な状況です。
なので、キャッシュを垂れ流しながら活動するほかなく、そのキャッシュを寄付やスタッフの自己負担で賄っているのです。だから、若手が極めて育ちにくく、活動全体の高齢化が加速度的に進んでいます。
このままでは、5年もしないうちに保護猫団体の崩壊が同時多発的に発生してしまう。
だから、保護猫活動の過程にキャッシュポイントをつくり、お金を循環させる。予算を組み、人を雇い、「保護猫活動で飯が食える」状態をいち早くつくることが重要なんです。
ネコノートを使えば、上記「管理」のステップでお金を生むことができるので、保護猫活動の自続化に繋がるという理屈です。
舞い込むチャンスと存在意義
滝川クリステルさんが代表理事を務める財団「クリステル・ヴィ・アンサンブル」の事務局長代理に就任した。
青山ファーマーズマーケットで行っている譲渡会やマーケットも、実感を持って成長してきている。
ネコノートに集中すべきだと異議を唱える自分もいますが、「Cat Welfare Society」はネコノートだけでは実現できないのもわかっています。
TNRやTNTAの促進、ステークホルダーの巻き込み、法改正など、ネコノートではアプローチできないルートがあるとわかっていて、そこにアプローチできるチャンスを持っていて挑戦しないのは、本末転倒ですから。
また、ペット業界の保護領域という狭い界隈。自社にないリソースを使って領域内への影響力を持つことが、今後のためにもネコノートの成長のためにも非常に重要であると信じながら、「投資」を続けています。
新しい仲間と仲間たち
夏から秋に変わる頃、京都を拠点に活動するtalikiさんから出資を受けることができました。neconoteはtaliki1号ファンド最後の出資先なので、ぼくらには先輩方がたくさん。
talikiのみなさんや先輩方とは、イベントや会食で一緒になることが多いですが、全員バカなのかと思うくらいアツくて、まっすぐで、かっこいい。だからtalikiファミリーといると、「そんなんで終わっていいのか」と頭をぶん殴られる感覚になるんです。
そしてぼくにとって大きな存在がもう一人。新卒で1号社員となってくれた、石井寧(しずく)です。インターンからの上がりとはいえ、入社後9ヶ月の成長は目覚ましく、安心して背中を預けられる存在になってくれました。
とにかく丁寧に仕事を遂行する彼女といて、(甘える部分が多いけど)学ぶことがたくさんある。このままぼくとは違う強みを育てていってほしいな。
ふたりとも「諦めないこと」「続けること」が得意な守備寄りな性格だから、それを自覚して、もっとアグレッシブにいきたいね。
「最大化」のその先へ
ぼく自身、猫が好きすぎてはじめたこの会社。猫のための会社です。
でもそれだけでは、そこに留まっては、それすら叶えられなきことも理解してきました。だから、「最大化」のその先を見据えて動き出しています。
猫だけじゃなく犬も。ペットだけじゃなくて家畜も。産業動物だけじゃなくて野生動物も。
ぼくらのなかの幼心を思いっきり開放して、動物たちを解放したい。
そんな夢を、猫から。