才能は開花させるもの、センスは磨くもの
このシーンほど、自分を追い込んでいくセリフじゃないんじゃないかな。センスも才能も、自分の力(努力)で輝かせていく。それまでは、それまでの自分が集めてきた武器のみで戦う。
それだけじゃ戦えない瞬間があるから、こうして自分の痛い部分を正面から向き合って強くなっていくんですよね。
このシーンが好きなのは、及川の表情や行動にも理由がある。側から見てももちろん、本人にとっても渾身のコンビネーションのはず。それでも慢心せず、次のプレーに向けて起き上がり走り出す。試合の終盤にも関わらず、です。そして左ページのこの表情。その視線の先に岩泉がいるのはもちろんだけど、その先に何を見ているのか。
そんな、月曜の疲れ切った体を引っ叩いてくれるこの発想が、今日も僕には必要だったのかもしれませんね。