銭湯に流れるゆっくりとした有機的な時間と、保護猫とのスローな出会い。
猫と銭湯って、なんだか似ている。
ふと、そう思ったことに、根拠なんてなかった。それでも、口に出すたびにその感覚は輪郭を帯びてきて、気づけば大勢のチームでこの『ねこの湯』をつくってる。なんとなく伝わったのかな。自分でも言葉にできていなかったあの感覚が、となりの誰かを温め、動かしていく。
広くない水風呂に行列ができないのは、そんな”感覚の共有”が浴室を満たしているからかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
こんな時代だからこそ、言葉の要らないコミュニケーションも大切だって想う。そんなことに気づかせてくれるのは、銭湯と猫くらいなんじゃないかな。
「それ、やりましょう」から生まれた、ねこの湯
このコラボ湯が生まれたのは、会社で配信しているTwitterスペース『neconote SHAKE』で小杉湯の松田さんと話したことがきっかけでした。
「小杉湯が企画している #あとは寝るだけ で調べると、ペットが出てくるんですよね」という松田さんの発言をきっかけに、銭湯のある暮らしとペットがいる暮らしの共通点の話に。「”推し”がいるっていうのも、なんだか似てるよね」なんて話したり。
曖昧さや暖かさ、通底する愛の深さなどから”猫と銭湯って、なんだか似ている。”というぼくの感覚にも共感してくれて、「ねこの湯、やりましょう」で決まり。その場で小杉湯 3代目の平松さんに連絡して、実現が確定しました。
銭湯から考える、保護猫たちの未来
小杉湯と接していると、”バリアフリー”とか”インクルーシブ”という概念をよく感じる。そんな堅苦しい言葉で語ることはしないんだけど、自らを”環境”と定義しているゆえなのか、あらゆるものを受け入れる前提で手段を考える。その思想が心地良いんです。
ねこの湯にも、その思想を取り入れたい。保護猫という伏線を回収できないか?
そんなことを考えていたら、自然と”動物愛護週間にやろう”ということに。言われてみれば、銭湯に流れるゆっくりとした有機的な時間と、保護猫とのスローな出会いにも共通点があるのかもしれない。
毎日の節目に猫との暮らしを想像するのも、なんだか銭湯っぽいな。
猫と銭湯が似ている、もうひとつの理由
今回小杉湯とコラボする『neco-note(ネコノート)』は、猫の推し活サービスとして打ち出しています。
とはいえサービスのドメインは保護猫活動。保護猫活動を”推し活”として打ち出しているのは、家族になるorならない(0 or 100)ではない保護猫活動の選択肢を提示したかったからです。
家族になれない。でも応援したい。新しい家族が見つかるまでこのコを支えたい。できれば会いにいって抱きしめたい。
そんな保護猫活動があってもいいと思うんです。グラデーションとでもいうのでしょうか。その不確実性が、ルールがない(思いやりがある)銭湯に似ていると感じる所以なのかもしれませんね。
【募集】”猫のためになにかしたい…!” 「小杉湯ネコノテ」
そのグラデーションは、なにもneco-noteを使わなくたっていい。小さな自分の些細なできることを、猫のために使いたい。ねこの湯運営チームでは、そんな人を探しています。
具体的には、「9月のねこの湯を一緒につくるメンバーを募集中」ってこと。展示の内容を考えたり、コラボ湯の企画や物販などを一緒に行います。保護猫活動にちょっとでも興味があって、それでも一歩踏み出せないそこのあなた。ぜひ一緒にいい湯を沸かしましょう。
▼「小杉湯ネコノテ」お申し込みフォーム
https://forms.gle/gmP1TCF65WYXpJEV9
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