今日敗者の君たちよ、明日は何者になる?
タイトルを見てすぐ気づいた方もいるかと思いますが、漫画『ハイキュー』(集英社)の名シーンです。(以降、ネタバレを含みますのご注意ください)
僕は基本的に自己肯定感があまり高くないので、この言葉を見る度に勇気づけられる。まだ遅くないんだ。何者にでもなれるんだって。
「今日敗者の君たちよ、明日は何者になる?」
主人公が所属する烏野高校が出場した春高(高校生バレーボールの全国大会)の準々決勝で敗れ、漫画も終盤に差し掛かっていく重要なシーン。『ハイキュー』はバレーボール部を描いた漫画なので、もちろんそれぞれの試合に勝者と敗者がいる。
たかが漫画、たかが高校の部活と割り切ってしまえばそれまでだけど、それぞれの選手は「すべて」を懸けてその試合に臨むわけで、敗者となればそれまでの努力が全て無駄になった感覚に襲われることも多い。全てを否定された気持ちになることも多いその状況で、日本代表監督が高校生に投げかける言葉がこれなんです。
「今日は敗者であっても、それが君を決定づけるものではない。明日の君はもう敗者じゃない。では、なにをする?何者になる?」
という問いなんだと思う。そして烏野高校顧問のセリフが続く。
「負けは今の力の認識であっても、弱さの証明ではない。君たちの何もここで終わらない。これからもなんだってできる!!!」
今日仕事でミスっても、なんだか隣の芝が青く見えても、それでも明日また頑張ればそれでいい。転んでも立ち上がればそれでいい。
温かさと強さが混ざったそんな言葉です。
来週以降も『ハイキュー』の名シーンから、僕が感じた哲学的な学びについて書いていこうと思います。よろしければお付き合いください。
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