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いま思ふ 合気の教え

合気道の世界大会で銅メダルを獲ったのが5年前。合気道にはいろんなものを貰いましたが、いまになって感謝することが増えました。

最近、就活の時に出会った『サラリーマン合気道』という本のことをよく思い出します。すごく簡単に言うと「サラリーマンに必要とされることって合気道の概念と近いよね」ということ。でもそれは、サラリーマンだけでなく普段の人間関係や社会活動でも同じだと思ったので、今回はその中から重要だと感じるトピックを2つほどご紹介します。

あらゆる物事との"間合いを取る"

このブログを書こうと思ったのは、とある知人のnoteを読んだから。そこには、自分の好奇心との付き合い方が書いてありました。

私はそれは合気道に置き換えて「間合いを取る」と表現しています。「間合いを取る」といっても「離れる」という意味ではなく、「適切な距離を取る」って意味。これがいろんな事に併行して付き合っていくためには必要な感覚なんだと私は思います。

全てのことに興味津々で一生懸命な時期がありました。その挙句遊び疲れて、全部中途半端になり周りの人に迷惑をかけました。その時の後悔が大きいので、いまではどんなドキドキワクワクに出会っても、一度距離を置くことにしています。(そうするように意識はしてます)

冷静になってみて、そこに突っ込む必然性と将来性を眺めてみる。その上でGOサインが出ればあとは走るだけ。重要なのはSTOPの判断をした場合、その後どう付き合っていくかということ。いままでは一度STOPが出たらゴミ箱に捨ててたけど、最近は引き出しにしまうようにしてる。いつでもすぐ出せるように。「夢中ゾーン」という机の上を常に簡潔に保っておけるように。

もちろん机の上のものを引き出しにしまうことだってあります。どんなに面白いゲームでも段々その熱は冷めてくるので。せめて嫌いになる前に触るのを止めて、しまう時に次の出番の準備まで出来たら100点です。

この引き出しにしまう作業が「間合いを取る」ということ。全部に”同時に”夢中になるんじゃなくて、夢中になる順番とタイミングを見極めるということです。これは、大きなプロジェクトに乗るか乗らないかの判断から、目の前の雑務をいつ捌くかの小さな判断まで、日々のあらゆる悩みに効いてきます。

基本の姿勢"自然体"

"自然体"とは、護身術のひとつとされる合気道のなかで、相手のあらゆる挙動に対して素早く反応するための姿勢のこと。前後左右どの方向にも足を運べるように構えます。

仕事先で出会う嫌味なクライアントや事故りそうな案件、逆に好感を持てるパートナーと気さくな上司。特に利害関係の発生しやすい「職場」という環境では、あらゆる物事をプラスマイナスで判断しやすいと思います。

しかし合気道に置き換えると、その時点でどこかに「重心」が寄ってしまっている。つまり、そこを崩されると一気に瓦解することを意味します。

そこで"自然体"の出番。身体の無駄な力を抜いて、どんな状況(相手や仕事がどんなやつか)でも柔軟に対応できるようneutralに構えます。「こいつ嫌だな」「大変そうだな」という感情は一度置いておいて、フラットにファクトだけを見つめてみる。人一倍臆病な私は、そうすることで仕事の第一歩目を素早く踏み出せるように心がけています。

そんな感じで、久しぶりに道場に行ってみようと思った今週のnoteでした。

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合気の教え
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