お前を否定したい
白鳥沢戦終盤。鷲城監督が日向に向かって心ごちるシーンです。
この顔。頭では尊敬すら抱いている一方で、心では否定したい過去の自分を否定できない。大人になるっていうのは、自分のうちにも外にも守るものが増えていくということなんですね。
新しいものを否定したい。その気持ちは誰にでも起きるものだと思います。起きることをコントロールするのではなく、起きてしまうことを受け入れて、その「弱い」気持ちとどう向き合っていくのか、冷静に判断していかないと苦しいです。
鷲城監督はこのあと日向が進路を切り開く手伝いをするわけですから、過去の自分という守るべきものを手放すことができたんでしょう。
守るべきだと思い込んでいるものを手放し、新しくを貪欲に喰らい、強かにたおよかに変化し続ける。ダーウィニズムで説かれている「適者生存」という考え方でしょうか。