余韻も無く終わる夏
田舎育ちの私。
小さい頃、夏の終わりを告げるものといえば村の夏祭りでした。
自分の部屋でテレビもラジオも消した静寂の中、遠くで聴こえる微かな祭囃子や喧騒を耳に感じながら、今年も夏が終わるんだというノスタルジーとともに更けていく夜を過ごすのが大好きでした。
大人になっても、その感覚は染みついていて、子どもたちの行事としての夏祭りなどであっても、終わると同時に何とも言えない郷愁に駆られてしまいます。
今年はそんな夏祭りも、ついに一度も執り行われることなく。余韻を残すことなく東北の短い夏は終わります。来年は、また、あのノスタルジーに身を預けることが出来る夏になればいいなぁ。
1枚目、2枚目:FA43㎜Limited 3枚目:DFA28-105mm
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