今からでも間に合う自己分析のススメ
こんにちは!ジュンスケです。
21卒の就活もいよいよ佳境に入ってきましたね。
大企業の面接がひと段落して未だに内定持っていない人は就活に焦りや不安を感じているかもしれませんが、その必要はありません。
最終的に入社先の企業は東大生でも誰でも1社しか選べないのだから、卒業までにその1社を決めればいいだけのことです。
内定取得のタイミングは問題じゃない。
更に言うと毎年6月期の教育実習などを経験した結果、あるいは残念ながら公務員採用試験に漏れてしまった結果、民間就職に切り替えて新たに就職活動をスタートさせる人、もともと民間就職を目指していたがまだ企業とのご縁がもらえなかったり、あるいは自身の持っている内定に納得がいかなかったりして現在も就職活動を継続している人など、7月以降も就職活動を行う学生は毎年必ず一定数います。どうか自身の状況を悲観して自分の可能性を殺してしまうようにはならないでください。
今回はそんな就職活動を新規スタートあるいは継続する21卒の方のため、またこれから就職活動を始める22卒の方のために「自己分析」についてお話ししましょう。
自己分析をしないと就職活動が始まらない?!
「就活には自己分析が大事」とわかっているけれど、具体的にどうやってやればいいのか分からないですよね。そもそも、なぜ自己分析が重要なのか、なぜやった方がいいのか、なぜ今からでもやらないといけないのか、分からないという人もいるのではないでしょうか。
■自己分析の重要性■
➀自分の仕事選びの軸を明確にするため
→自分のキャリア構築、企業選びに大きく関わってくる
②自分を他人にわかりやすく説明するため
→エントリーシート作成、面接でのよどみない回答に大きな助けになる
そう、自分を知り、自分の未来を作り、自分を伝える過程でその大部分の血肉を作る作業が自己分析なのです。
これを怠れば会社に入ってからミスマッチを起こします。僕のように。
例えば、志望動機。『御社の○○という企業理念に惹かれたから』『御社の○○な社風に惹かれたから』などという志望動機を伝える人もいますが、“なぜ惹かれたのか”までを伝えないと、企業にきちんと伝わりにくいでしょう。理由がわからないことには、企業は『この学生はうちで何をやりたいのか』を判断しにくいからです。この“なぜ”を明確にするためには、自分が何に価値を感じているのか、何を大事にしたいと考えているのか、を理解することが大切。自分の価値観に合った企業に出会うためにも、その企業に自分の思いを明確に伝えるためにも、自己分析は重要なのです。
自己分析はすべての就職活動の第一歩と言っても過言ではないのです。
自己分析の方法を知ろう!
自己分析のやり方は様々ありますが、僕は学校のキャリアアドバイザーかキャリアコンサルタント有資格者に自分の過去を棚卸ししてもらうことをお勧めします。
よく就活生の皆さんは自分で机に向かって自問自答する人、家族や友人に質問する人もいますがそれだけでは実は不十分なのです。
上図は「ジョハリの窓」といって、自分が知っている「自分の特徴」、他人が知っている「自分の特徴」の一致・不一致を『窓のように見える4つの枠』に分類することで自己理解のズレに気づく、心理学ではよく使われているフレームワーク(手法)です。心理学を勉強している人ならご存知かもしれませんね。
この図から自分一人で自己分析をしてしまっては「他人から見た自分」に気付くのは非常に難しいということが分かると思います。またより近しい人からはなかなか自分の欠点を指摘されにくい、という弊害もあります。ですから、よりフラットに自信を分析・指摘してもらうために、専門の方の視点が必要となるんです。
今回は僕のようなキャリアコンサルタントが就活生に実施するカウンセリングのうち、比較的簡単にできる方法をご紹介します。
なぜ?なぜ?と追及してみる
一般的な自己分析の方法は、生まれてから現在までを振り返り、頑張ったこと、自分で選択したこと、楽しかったこと、挫折したことなどいろいろな出来事やエピソードを書き出してみる方法がありますが、ただしこれだけだとエピソードをただ並べるだけになってしまう可能性があります。そこでぜひその一つひとつを「なぜ?」と深掘りしていきましょう。
ここに一つ自己分析の流れをフロー図として書きおろしてみました。
この掘り下げ例を見ると、「一緒に働く人を大事にしたい」「仲間と一致団結して大きな目標を達成したい」という価値観が見えてきます。
「『頑張ってきたこと』一つひとつを掘り下げていくと、自分では気づかなかった価値観、漠然とわかってはいたけれど言語化できていなかった価値観が見えてくるようになります。
また、できれば1つの『頑張ったこと』に対して、10回ぐらい『なぜ』を繰り返すといいでしょう。選んだ『頑張ったこと』のエピソードの中でも、掘り下げやすいもの、掘り下げにくいものがあるはずです。掘り下げやすいものは、『自分にとって印象的だったもの』な可能性が高く、より具体的に掘り下げることができたのではないのでしょうか? 自分の言葉で企業に熱意や思いを伝えることが必要になる採用選考時は、そのようなエピソードを選んでみるものオススメです。
自己分析して見えてきた自分をESや面接に活用する
自己分析を通して、自分が大事にしていること、価値観に気づけば、「仕事選びの軸」ができます。
例えば、『一緒に働く人を大事にしたい』、『仲間と一致団結して大きな目標を達成するのが好き』という価値観に気づけたのであれば、会社説明会やOB・OG訪問の場で、働く『人』を重点的にチェックしようと思えるようになり、企業選びもスムーズになるのではないでしょうか。そして、応募する企業が決まったら、自己分析結果とその企業の特徴との『接点』を見つけ、志望動機としてまとめてみてください。この『接点』を示すことで『御社である理由』が明確に伝わるようになります。
最後に
今回紹介した自己分析の内容、方法を例を交えてまとめます。
ぜひ参考にしてみてください!
自己分析の3STEP
■Step.1
学校のキャリアアドバイザーやキャリアコンサルタント有資格者に人生の棚卸しをしてもらう
■Step.2
「頑張ったこと」「楽しかったこと」「大変だったこと」など1つのテーマを決める。
(今回の例は「頑張ったこと」)今までの人生の中で「頑張ったこと」をさまざまなシーンで振り返り、挙げてみる・高校のバスケ部の練習を頑張った
・志望校に合格するため受験勉強を頑張った
・ゼミで発表するために論文作成を頑張った
・ファミレスのアルバイトを頑張った など
■Step.3
その中で、一つひとつを“なぜ?”でどんどん掘り下げてみる。その過程で、自分が何を大事にしているのか、何に価値を感じているのかが見えてくる
自己分析した内容の活用方法
■自己分析結果
・一緒に働く人を大事にしたい
・仲が良くアットホームながら、互いに刺激し合い高め合えるのが理想
・仲間と一致団結して大きな目標を達成するのが好き
■企業の特徴との「接点」(例)
・「社員は宝、人は財産」が社長の考え
・チームワークを重視。営業体制も「チーム制で一人ひとりの強みを生かす」方針
・社内イベントが多く、和気あいあいとした雰囲気。社員同士仲がいい
これを組み合わせ、志望動機をまとめる。
自分のことは自分が一番よくわかっている、と思うかもしれませんが、自分自身で気づいていない『潜在的な自分』は意外にあるものです。友達から「お前ってたまにこういうとこあるよな」と言われてハッとしたことのある方もいらっしゃるかもしれません。まだ知らない自分を知り、自分の大切にしている価値観を認識することは今後のあなたの会社選びだけでなく、キャリア構築、もっと大きく言えば自分らしい人生を歩むために大切なことなんです。
ぜひ自分自身にじっくり向き合う時間を持ってみてください。自分の価値観に向き合えれば、間違いなくイキイキ働ける企業に出会えますよ。