21卒&22卒向け!「就活の軸」の見つけ方
こんにちは!ジュンスケです。
現在就職活動を継続中の21卒の方は面接などの選考の場面で「就活の軸は何ですか?」と問われたり、またこれから就職活動を始める22卒の方は、就活準備を進めていると、「就活の軸を考えておいた方がいいよ」とアドバイスを受けたりした人もいらっしゃると思います。
どう決めたらよいのか、また自分の現在の軸が自分に合っているのか悩んでいる人も多い時期だと思います。
そこで今回は、「就活の軸」とは何か、どうやったら見つけられるのか、意外と見落としがちな「就活の軸」についてお話ししようと思います。
22卒の方はもちろんこれから構築すべき重要課題ですが、21卒の方にとっては、なかなか内定が得られない背景には「就活の軸」のブレが多くあったりします。
これから修正して就活をリスタートしてもまだ間に合いますので、ぜひ参考にしてみてください。
そもそも「就活の軸」とは?
答えを先に言ってしまえば、「就活の軸」とは、会社選びや仕事選びの自分なりの基準のこと。
社会人になってどんな仕事、どんな働き方をしたいか、自分に合った仕事や企業は何かを選ぶための基準として必要になるのが「就活の軸」なのです。
この「就活の軸」を定めることで志望動機が具体的になり、面接官を納得させやすくなります。
また、受ける業界・企業を絞ることができ、効率的な企業選びもできます。
が、この「就活の軸」は実は2つの基準に分解できるということをご存じでしょうか。
①自分に関する基準
「こういう人になりたい」、「こんな能力を身に付けたい」、「社会の中でこんな存在でありたい」など、仕事を通じて自分がどうなりたいかにフォーカスしている基準です。
②自分以外に関する基準
「ものつくりに関わりたい」、「英語が使える仕事」、「東証一部上場」のような企業の状況についての基準です。
本来、どちらを就活の軸にしてもいいのですが、最近は「自分以外に関する基準」に引っ張られてしまう学生が多いような印象を受けます。
簡単に言えば「自分以外に関する基準」とは、「こういうことをしたい」、「こんな企業がいい」という自分の「欲求の発露」になるわけですから、言わば自分の権利・利益にばかり目が向いてしまって、社会で仕事をする上で大前提となる「仕事は他人のためにするもの」という考え方がおろそかになってしまうんですね。
こうなると「就職」ではなくて「就社」になってしまいます。
ぜひ、「自分はこうなりたい。これができる環境であればどんな企業・仕事でもいい」という考えをもって、自分がどういう人生を送りたいか、という観点で「就活の軸」を考えてほしいと思います。
「就活の軸」の見つけ方は?
とはいえ、自分の軸を言語化するのは簡単ではありませんし、ましてや面接で企業側にわかりやすく伝えるのは相当難しい。
なかなか定まらずに悩む就活生も多いでしょう。
ですが「就活の軸」とは本来そういうもので、明確な軸はすぐに定まるわけではなく、自身の納得できる軸を見つけるのに時間がかかるものだということを覚えておいてほしいと思います。
となると、耳触りの良いかにもな内用の軸を発信したくなると思いますが、どこからか借りてきた軸を真似ただけでは就職後にミスマッチが起こったり、そもそも面接の中で企業にバレてしまいます。
納得感のある就活をするためにも、時には立ち止まって「譲れない条件」について考えてみる必要があるのです。
ではその考え方や軸の見つけ方はどうすればいいのか。
■リクナビやマイナビを活用する
まず求人情報をざらっと流し読みをし、何十社かの企業をお気に入り登録してみます。
選ぶ基準は、その企業の仕事について知りたいと思うか思わないか、なんとなく好きと思えるか思えないかといった、感覚的に好きか嫌いかで振り分けてみて大丈夫です。
そして、興味があると思った企業の共通点を考えてみましょう。
業界、業種、職種はどんなもので、どんな価値提供を行い、理念は何なのか、そういった観点から共通点の洗い出しを行います。
そうすることで、言語化できていなかった自分の価値観に気づき、自分なりの「就活の軸」が見えてくるのです。
■自己分析をした結果から考えてみる
この方法についてはまず自己分析をすることから始めます。
過去の記事に自己分析の方法をまとめたものがありますので、ぜひ参考にしてみてください
まず自分の過去を書き出して自分の人生を年表にしてみます。
子どもの頃から現在まで、習い事や学校、好きになった映画や本など印象の強い出来事を洗い出してみましょう。
同時に「そこで何を学んだのか」を考えます。
そして、他人の目にあなたがどう映っているかを直接他人に聞いてみます。
すこし恥ずかしい作業になると思いますが、そうすることで今まで自分では知らなかった自分の一面を知ることができます。
そして最後に「できること」と「できないこと」を選り分けを行います。
これは冒頭でも既述したように、多くの就活生が陥るやりたいことはわかっているのに、自分ができることが把握できていないという事態を防ぐためです。
「やりたいこと」がわかっても「できること」「できないこと」が明確にならないと自己分析ができたとは言えません。
この三者を揃えて初めて自分の価値観が分かり、同時に最も自分が大切したいもの、譲れない基準が出てきます。
これが「就活の軸」になるのです。
どちらの方法を採るべきか
より容易な方法は「リクナビやマイナビを活用する」方法ですが、これは付け焼刃的な色合いが強く、個人的には後者の「自己分析をした結果から考えてみる」方法をお勧めします。
ですが正直言って、21卒の就活生の方にとって気持ちの余裕が少なくなり始めるこの時期、あまり時間のかかる方法は取りたくないと思うのが自然だと思います。
その場合はぜひ前者を採用し、仮置きの軸として作ってみてください。
そして、就職活動と継続しながら後者にもトライしてみて、だんだんと軸を統一していけばよいのです。
就活の軸とは、自分自身の価値観です。
自分が働く上で何を大切にしたいのか改めて考えてみて、自分に合った企業探しの一助としてみてください。
22卒の方はぜひ自己分析から軸づくりに取り組むことをお勧めします。
おわりに
就職活動で、企業に必ず問われる自分の「就活の軸」。
これは、「入社する企業を選ぶ上で譲れない条件」と言い換えることができます。
自分の価値観が反映されるわけですから、人によって様々です。
しかし本来、就活の軸の定義は「自分が仕事をする上で譲れない条件」であることが必要で、「この基準が満たせれば、自分は仕事を通じてやっていける」、その基準こそが自分の「就活の軸」になります。
そうすることで、自然と自分が行きたいと思う企業、自分ができると思う仕事が見つかってきて、また就職後のミスマッチも防ぐことができます。
「就活の軸」を作ること、それは自分の就職後の活躍を描くことにもつながるのです。
次回は
■「就活の軸」を作るメリット
■選考で「就活の軸」を聞く人事の意図
について説明しましょう。