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海外MBA生の夏休みの振り返り@Paris〜新プロジェクトAEEの立ち上げとパリオリンピック🇫🇷〜

こんにちは!前回のTerm4振り返りと順番が前後してしまうのですが、今更ながら夏休みの振り返りです。海外MBAの学生は夏休みをどう過ごすのか?というテーマと、自分で立ち上げたプロジェクトについて、そして軽くオリンピックの振り返りを書いていきたいと思います。


海外MBA生は夏休み何するの?

HECに限らず海外MBAの学生はMBAサマーインターンと呼ばれるMBA学生専用のインターンシップを2,3ヶ月する人が多いです。日本でも25社ほどがこのスキームで短期インターンを提供しています。海外を含めてもポジション数としては多くなく、全世界のMBA学生と取り合うことになるので競争率は高めです。MBAサマーインターンを実施している企業は主に戦略コンサル、投資銀行、外資大手テック、VC、外資製薬会社などです。

このサマーインターンはMBA渡航前から各企業が「壮行会」と呼ばれるイベントを開催し、MBAサマーインターンに向けた説明会+懇親会を行い、渡航した年の秋〜冬くらいに面接があります。よって、早い人は渡航した年内に翌年夏のインターンが決まっており、その他の人は4〜6月頃に面接を受けてオファーをもらっていきます。海外MBA壮行会一覧は毎年AXIAMと呼ばれる人材会社が出しています。

他にも自分もかつて幹事を務めていた海外MBAドットコムのSNSでもリアルタイムに壮行会やイベントの情報を発信しているのでフォローおすすめです。

HECのMBA学生の夏休み

次にHECの話です。まずHEC Paris MBAの夏休みが始まるタイミングは人によって違います。というのもまず入学時期によって夏休みの時期が変わります。基本的に9月入学は6月頭〜9月中旬、1月入学は7月頭〜9月中旬になります。

また夏休み前のTerm3はCertificationか選択科目か交換留学の中から選べるようになっており、それによっても授業が終わるタイミングが異なるので夏休みの開始も変わります。かなり少数ですが、インテンシブコースと呼ばれる集中講座を早めに多く取ることでTerm3をスキップし、4月〜9月の6ヶ月間でインターンシップをしている強者もいました。

夏のパリ市庁舎

自分の場合はTerm3はKeringのCertificationを取ったこともあり、5月末で授業が終わり、6-9月中旬が夏休みでした。例に漏れずMBAサマーインターンをしている人が大半でしたが、インターン機会がなかったクラスメイトやインターンをしなかった人(自分)、社費の人(日本人のみ)や転職を視野に入れていないクラスメイト(稀)は、現地のフランス語の語学学校に行ったり、母国に帰ってゆっくりしたり、世界を旅行している人が多かった印象です。

フランスのインターンシップ制度"Stage"

フランスでは就業経験があまりない人(0〜3年くらい)はStage(スタージュ)と呼ばれるインターンシップをします。Stage経由でフルタイムオファーをもらうのがMiM/Master(MBA以外)の学生の通常ルートです。またそもそもプログラムとして6ヶ月のインターンをしないと卒業ができない仕組みになっています。これはフランス全土のMasterプログラムがそうなっています。

一方でMBA学生は例えばHEC MBAの平均年齢は31歳なのでStageではなかなか採用されません。年齢・条件・役割が合わないからです。フランスのStageは20代前半の人がするものなので、平均月給はフルタイム勤務で€1,200-€2,000です。これは世界的に見ても低いです。稀ですが、20代前半の学生に囲まれながらStageをするMBA学生もいます。この場合は完全に「経験のため」「フルタイムオファーをもらうため」と割り切ってインターンをすることになります。

またStageは基本6ヶ月なので基本的に夏休みが3ヶ月のMBAプログラムと照らし合わせるとタイミングが合いません。MBA生は卒業をする年(自分は来年1月〜)に学校と交渉の上で6ヶ月できるタイミングがあります。

夏のエッフェル塔はオリンピックバージョンでした

StageとMBAインターンの違い

StageとMBAインターンの違いで言うと、給料が3倍ほど変わるのと、MBAインターンは言語は基本的に英語です。MBAインターンを通じてオファーをもらうケースもかなり多いです。期間はStageは原則6ヶ月ですがMBAインターンは2,3ヶ月です。Stageは年中募集が出ていますがMBAインターンは基本夏のみです。

フランスでStage経由で現地就職をしたい人はMBAではなく6ヶ月StageがしやすいMasterプログラムの方がいいかもしれません。ただし基本的にStageではフランス語が必須です(C1レベルくらい)。

参考程度ですがHEC Employment Report 2023によるとMBA卒業後平均年収は$123,911=1,895万円なので既にキャリアがある人で年収を上げたい人にとってはMBAがいいのかも知れません。

Asian Entrepreneurs in Europeの立ち上げ

さて、それで夏休み何してたの?って話ですが、現地のインキュベーターとスタートアップからそれぞれ3ヶ月のインターンのオファーをいただきました。前者はたまたま担当者の都合で3ヶ月だったのと(超レア)、後者はシード期のスタートアップだったので緩かったという背景があります。

しかし、悩んだ末に辞退させていただき、自分でプロジェクトを立ち上げることにしました。いわゆるMBAサマーインターンというレールから外れて(外れがち)、自分でスタートアップコンサルティングを始めることにしました。

今年の6月にクラスメイトと一緒に立ち上げたプロジェクト

内容としてはアジアスタートアップの海外展開・ヨーロッパ展開支援です。これは春くらいからクラスメイトで台湾出身のLauraと、何か一緒にできるといいねと話していたこともあり実現しました。

彼女はグローバルスタートアップとフリーランスでのマーケティング経験が、自分はスタートアップでの事業立ち上げとスケール経験があったため、一緒にやってみようかという話になったのです。また彼女は英語・中国語・フランス語・日本語を話せるスーパータレントで、自分は英語・日本語・なんちゃって韓国語が話せるので語学的にも相性がいいだろうということで立ち上げに至りました。

ということで6月はウェブサイトを作ったり、営業・マーケティングを行いながら、7月から実際のプロジェクトがスタートしました。幸いにも日本のAIスタートアップのグローバル展開を支援する機会をいただき、執筆時点の今でも続けています。


6月からほぼ毎週打ち合わせをしているローラと8年ぶりにスーツ着てる筆者

つい先日、ウェビナーも開催しました。フランス政府のスタートアップ振興政策の1つであるMission French Techプログラムで”La French Tech Community”というものがあります。これはフランス政府がフランス各地、そして世界各地にフランススタートアップコミュニティーを作り、海外展開に関する相互支援をするものです。

このLa French Tech Taiwanの支部とコラボレーションし、登壇いただきました。過程で、日本のLa French Tech TokyoのボードメンバーのSylvainさん・Sohieさん・Moekoさんにも大変お世話になりました。

10月に実施したウェビナー

イベント登壇者には日本のユニコーンであるSpiberさんと、台湾のユニコーンであるPerfect Corpさんに来ていただき「アジア企業のフランス進出」をテーマにプレゼンとパネルセッションを開催しました。
関係者の皆さんありがとうございました!

もしアジアからヨーロッパに進出したい企業の方や、逆にヨーロッパからアジアに展開したい企業の方がいればウェブサイトからお気軽にご連絡ください!
提供できること:クロスボーダー戦略、マーケットリサーチ、GTM支援など

他にも、個人で日本のベンチャーキャピタルをクライアントにヨーロッパのAI市場リサーチをしていたり、渡航前に担当していた部門のアドバイザリー業務を今でもやらせていただいています。ということで、夏は自分で勝手にMBAインターンをしていました。はい、MBA関係ないですね。笑

一生に一回、パリオリンピック🇫🇷

そして夏休みを振り返る上で外せないのが、パリオリンピック!これだけでnote3本くらい書けるのでここではサラッといきます。
夏休みはせっかくパリにいたので、期間中は毎日のようにパリオリンピックを堪能していました。働いて、聖火追っかけて、オリンピック行ってたら、いつの間にか夏休み終わってました。

開会式の感動

今回幸運にも友人のヘルプもありパリオリンピック開会式の会場に行くことができました。自分の席はちょうどマリーアントワネットのショーをやっていたコンシェルジュリー目の前だったんですが、窓枠いっぱいにマリーアントワネット見れたり笑、パフォーマンスの炎の熱を感じたり、ライブ感溢れるショーを堪能しました。

席から日本の選手団を乗せたボートが見えた時は日本人みんなで叫んでました
近すぎて炎熱かった+ゴジラの演奏@コンシェルジュリー前

またセーヌ川を見下ろすような形で大船団を見れたり、シャトレ座を登る聖火を見れたり、セーヌ川を疾走する銀の馬を見れたり、セリーヌディオンが歌っている最中に上がる気球をリアルタイムで見れたりと贅沢な時間でした。住んでる街で行われるオリンピック開会式への参加は最初で最後だったかもしれません。


リアルタイムでセリーヌディオンを聴きながら右手奥で気球が昇っていく様子

スポーツ観戦

他にも日本渡航前から買っておいたビーチバレー@エッフェル塔スタジアム やモダンペンタスロン@ヴェルサイユ宮殿、3x3の会場コンコルドアーバンパークに行ってきました。

ビーチバレー@エッフェルタワースタジアム
モダンペンタスロン決勝の乗馬@ヴェルサイユ宮殿のガーデン
3x3のばバスケ見れました@コンコルドアーバンパーク

サテライトイベント

パレドトーキョーでフリージュと記念撮影したり、トロカデロチャンピオンズパークでジョコビッチや日本のバドミントンチームを目の前で見たり、メダル授与式見たり、パリ市庁舎のファンゾーン行ったり、テュイルリー庭園で気球の打ち上げや聖火見たり、Club Franceで聖火持ったり、Korea Houseでプリクラ撮ったり、Japan House行ったり、フランス人と一緒にヴァンセンヌ城で閉会式見たりしていました。

フリージュ、この後一緒に記念撮影してもらいました📸
金メダリストのジョコビッチ、この距離で見れた@トロカデロチャンピオンズパーク
CLUB FRANCE@ラ・ヴィレット公園
TEAM JAPAN HOUSE@ビルアケム
閉会式は家の近所のヴァンセンヌ城のパブリックビューイングで見ました
フランスの盛り上がり半端なかった。

オリンピック前哨戦

他にもオリンピック開催前のイベントにたくさん参加しました。聖火リレーでBTS見たり、聖火の後ろを追っかけてオペラ・ヴァンドーム・ルーブルリヴォリ・ルーブル美術館・バスティーユを巡ったり。

BTSの聖火リレー
ヴァンドーム広場の聖火リレー

リパブリック広場で開催されたオリンピック記念無料コンサートbyコカコーラでフランスを代表する歌手であるJainとSantaとOffenbachのライブに参加したり、オリンピックを記念したオルセー美術館のオリンピック舞踏会行ったり堪能していました。これで伝わったと思いますが、オリンピック期間中は毎日忙しかったです。笑

フランス国民的歌手JainのMariaはiTunesでも聴けるのでおすすめです。
夕焼けとリパブリック広場の銅像に登って歌うSanta
1924年以来、100年ぶりのオリンピック記念舞踏会@オルセー美術館は本当にすごかった・・!
オリンピックテーマのライブ演奏@オルセー美術館BAL

終わりに

はい、ということで全くまとまりがありませんが、夏休みの振り返りでした。こういった生活ができたのも普段色々と支えてもらっている方々のおかげです。新しいプロジェクトの立ち上げとパリオリンピックは人生でまたとない経験になりました。それに3ヶ月の夏休みなんて最初で最後だろうな・・

次回は「パートナーと楽しむパリ1年間のイベントまとめ」を執筆予定です!ではでは〜👋

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Jun Saso
最後まで読んでいただきありがとうございます!