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【智姉さんのクルマ解説】トヨタ・スープラ JZA80

無題852-3

スペックは97年式RZ
【製造期間】1993年~2002年
【先代車】#A70型スープラ
【後継車】DB#型GRスープラ
【名前の由来】ラテン語で「上へ」
【当時の新車価格】448万円(97年式のRZ)
【別名】なし
【全長】4,520mm
【全幅】1,810mm
【全高】1,275mm
【定員】2名
【ボディタイプ】3ドアクーペ
【車重】1510kg
【駆動方式】FR
【クラス】スポーツカー
【エンジン】トヨタ・2JZ-GTE(3.0リッター直列6気筒DOHCツインターボ)
【最高出力】280馬力
【最大トルク】46.0kg・m
【パワーウエイトレシオ】5.39kg/馬力
【トルクウエイトレシオ】32.8kg/kg・m
【サスペンション】F/ダブルウィッシュボーン、R/ダブルウィッシュボーン
【変速機】6速
【0-100km/h加速】4.9秒
【0-400m】13.4秒
【最高速度】256km/h
【作中の搭乗者】葛西サクラ(DUSTWAY・20歳)

【智姉さんの解説】
 通称「JZA80」

 国内のスープラでは2代目であり、その先代に当たるセリカXX時代も含めると4代目のスープラに当たるのがこのJZA80だ。

 先代のフロントのリトラクタブルが印象的な流面形のデザインから一転、ヘッドライトは固定式へと変わってデザインはグラマラスなものへと変わった。
 当初はリアウイングはオプションであり、ターボ車のホイールはブラックだったのだが、後にリアウイングは標準装備になると同時にホイールの色はシルバーとなった。

 エンジンはアリストにも搭載され、当時国産最強のスペックを誇るトヨタとヤマハが共同開発した2JZ-GTEを採用し、NAの2JZ-GEも用意された。
 このエンジンはチューニングしても強力で、チューン次第で1000馬力を超えることもある。
 後にVVT-iを採用したことによってトルクは44kg・mから46kg・mに上昇した。

 ギアボックスは日本車として初採用となる、トヨタとドイツのゲトラグ社の共同開発した6速マニュアルミッションを搭載している。
 しかしこの6MTの採用には開発チームから反対の声があったものの、開発責任者が「ウリの1つにしたい」とメンバーを説得して採用に至った。
 後に多くのスポーツ仕様車が6速MTが採用していくことになる。

 97年モデルから左右のダンパーをオイルラインで結び、オイルを循環させることで減衰力を発生させるトヨタがヤマハと共同開発したREASをRZとSZ-Rに採用し、コーナリング性能と乗り心地を上昇させた。

 しかし、2002年の排ガス規制をクリアできず、生産終了をする。
 このJZA80が生産終了した以降、普通規格のターボ車は減少していく。

 登場から20年以上経った今でもチューニング業界を中心に見かける1台でもある。
 
 JZA80は車重が先代より軽くなっているが、それでも1510kgと重いほうだ。
 重いため、FRのスポーツカーでありながら峠には向いていない。
 チューニングするときはまず軽量化するか、パワーをあげるかだな。

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