【智姉さんさんのクルマ解説】日産・180SX
日産・180SX(RPS13)
【製造期間】1989年~1998年12月
【先代S】12型ガゼール
【後継車】S15型シルビア
【名前の由来】搭載しているエンジンが1.8リッターであること(しかしマイナーチェンジで2.0リッターになる)&日産の海外向け小型スポーツカーに使われる名前「SX」から
【当時の新車価格】267万円
【別名】240SX(北米)、200SX(欧州)
【全長】4,520mm
【全幅】1,695mm
【全高】1,290mm
【定員】4名
【ボディタイプ】3ドアクーペ
【車重】1240kg
【駆動方式】FR
【クラス】スポーツコンパクト
【エンジン】SR20DET(2リッター直列4気筒DOHCシングルターボ)(※日本・欧州向けの1991年式以降)
【最高出力】205馬力
【最大トルク】28.0kg・m
【パワーウエイトレシオ】6.04kg/馬力
【トルクウエイトレシオ】44.2kg/kg・m
【サスペンション】F/ストラット、R/マルチリンク
【変速機】5速
【0-100km/h加速】6.3秒
【0-400m】14.4秒
【タイム】1分10秒28(カートップ筑波TA)
【最高速度】244km/h
【作中の搭乗者】大崎翔子(無所属・16歳)
【智姉さんの解説】
通称「ワンエイティ」
この車は私と同居しているオオサキの愛車だ。
日産のS13型シルビアの双子の兄弟車で、峠の走り屋たちの定番車でもある。
日産の901運動(※)で産まれた名車の1つだ。
〇〇SXという名前はもともと海外向けシルビアの名前で使われた名前であり、S110こと3代目シルビアの海外向けでも使われたことがある。
180SXもS13の海外向け(240SX、200SX)として販売されるはずであり、日本での販売は予定されていなかった。
しかし当時はS13型シルビアがデートカーとして人気だったこともあり、日本でも販売された。
シルビアとは双子の兄弟車という関係で車体は共通している。
しかしワンエイティの外見はリトラクタブルヘッドライトを採用し、ボディタイプは3ドアクーペとシルビアとの差別化が大きく、二卵性双生児の如くデザインは似ていない。
その大きな差別化は事実上の先代車のガゼールがシルビアとの差別化を図ることが出来なかったという反省点があり、この流線型のデザインはアメリカのNDI(日産デザインインターナショナル)が手がけている。
名前の由来は搭載されているエンジン・CA18DETの排気量である1.8リッターから来ているが、マイナーチェンジで2.0リッターのSR20DETに変えられた。ただし、改名はしていない。
一方、欧州では200SXという名前で販売されたにも関わらず販売当初の排気量は1.8リッターだったものの、後のマイナーチェンジで2.0リッターの排気量となった。
S13型シルビアのフルモデルチェンジで生産終了するはずだったものの、後に販売されたS14型の不評を受けて引き続き販売され、シルビア2代分を生き抜いた。
当初はターボモデルしか設定されていなかったものの、96年モデルからNAのグレード・タイプSも登場する。
生産終了した人今も気は高く、改造車のベースとして使われる。
改造の定番とは大崎のワンエイティもやっているヘッドライトの固定化とエンジン換装だな。
※日産901運動……日産が1990年までに世界一を目指す日産の政策のこと。この運動により日産の技術力が向上、多くの名車が生まれた
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?