「令和の公害問題」と言われる化学物質汚染について―『終わらないPFOA汚染』を出版しました
こんにちは、(株)旬報社です。
今月の新刊『終わらないPFOA汚染――公害温存システムのある国で』がおかげさまで大変好評です。
大阪の隆祥館書店さんはじめ本好きが集まる書店さんから、毎日ご注文をいただいていまして、ありがたい限りです。
この本は、30代の若手記者中川七海さんによるノンフィクション。
PFASのひとつPFOAの汚染がテーマです。
関西の汚染地域に何度も足を運び、地元住民や汚染源の企業・ダイキンにも取材を重ねた本です。
本のプロフィールに著者の中川七海さんの嫌いな言葉が紹介されています。それは、「しょうがない」。
PFOAによる汚染問題に取り組む決意が見えるように思います。
この本に出てくる摂津市において特定されている汚染源は大企業・ダイキンです。
大企業だから、地域の雇用を生んでいるから汚染には目をつぶるということにはなりません。
関西地域ではない方も、無関係ではいられない問題として身近なものです。
最近10月18日発売の「週刊ポスト」には、「発がん性物質PFAS 全国汚染MAP 危ない水道水」という多くな特集も組まれていました。
特集には、全国のPFAS汚染マップも掲載されていましたが、予想以上の地域の数にびっくりしました。
東京だけでも30か所の基準値を超える地域があります。
併せて週刊ポストも読んでいただくといいかもしれません。
「終わらないPFOA汚染」の内容をちょっと紹介します!
▼本の内容
PFOAは、発がん性や幼い子どもの発達神経への影響など、人体にさまざまな影響を与える毒性物質だ。そうした影響は、米国ではすでに大規模な疫学研究で実証され、WHOなどの国際機関も認めている。日本でも、PFOAは2021年に製造・輸入が法律で禁止された。
しかし、法律で禁止されて3年が経った2024年も、毎週のように、全国各地で新たなPFOA汚染が発覚したというニュースが流れる。
毒性物質の後始末ができていないからだ。「フォーエバー・ケミカル」と呼ばれるほど残留性が高いから、放っておけば解決する問題ではない。
汚染場所は、PFOA製造工場があった地域はもちろん、吉備中央町のように「PFOAの捨て場」になった土地も含まれる。捨て場に関しては、どこに存在するのかがほとんど判明していない。あなたの住むまちかもしれない。水や空気、食べ物を通して体内にPFOAを取り込んでいるかもしれない。一体どう、PFOAの後始末をするのか。一体誰が、汚染の責任を取るのか。
本書では、昭和の凄惨な化学物質公害の歴史をなぞるように起きる、令和の公害を追う。この国に存在する、「公害温存システム」を紐解く。
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本の購入は、ぜひ全国の書店さまにてお願いいたします!
店頭にない場合は取り寄せも可能です。
ではまた~!