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モノクロな気分

相席食堂の見取り図のコーンロウでバカ笑いして、スーパーボウルのウィークエンドで興奮して。この1週間はマジでオモロイモノが爆誕しまくってた。緊事禍でも毎日のように面白いものが宇宙に誕生しまくってくれるおかけで日々新しい考えや価値観が自分の中に産まれる。ポップカルチャーやアートが僕を救うし破壊する。

まずNetflixで配信されたマルコム&マリーにとても興奮しました。花束みたいな恋をしたがサブカルカップル会話劇だとすると、この映画はイカれサイコパスカップルの会話劇。

映画監督と女優のカップルの一晩の喧嘩を描いた作品で、喧嘩→SEX→最高な音楽が流れる。の繰り返しの構成で、会話の節々にメタ的で批評的な内容もあったりなど、映画偏差値がある程度高くないと知らない固有名詞が結構出てくるんですけど、そこをすっとばしてもタイトルバック最高だしショットの気持ち良さも抜群でなにより2人の魅力に引き込まれまくる。モノクロならではのタバコの煙とか映えるモノの撮り方とかもとても気持ち良かった。2人の演技も圧巻。

女優側は一貫してなんで私を主役で映画作ってくれないの?と怒っていて、映画=子供のメタファーとして考えることもできたり、いくつか読み解き方がありそうではある。2人ともめちゃくちゃ変わり者だしイカれてるし共感する人って花束みたいな恋をしたみたいな映画より圧倒的に少ないんだろうけど、なんか自分はこっちの2人のほうが好きだし憧れてしまいました、、、

映画監督側が長回しで、映画界や批評家、視聴者に向けたメッセージを語るシーンがこの映画のベストパートの1つで、「説明の多い映画は禁止しろ。それで業界は良くなる。クリックを稼ぐための愛も技術もない批評のせいで発想豊かな芸術家を邪魔するな。」
まさにその通りや〜んと思いきや、それに対して女優側が
「あなたは陶芸作家じゃない、映画って最も資本主義的でメジャーな芸術でしょ。映画は娯楽なの。みんな同罪。」
まさにその通りや〜ん。と、この一週回った考えポップカルチャーには必要不可欠ですよね。


めちゃくちゃ自分好みのテイストで共鳴してるから、周りの他の人がどう観たのか気になるので、是非観て欲しい。
個人的にもう今年のTOP3には絶対入れたいくらい好きでした。

そして次にラナ・デル・レイのChemtrails Over the Country Club
3月19日に発売予定の作品から2曲配信が始まったんですけど、ジャケを見た瞬間に最高の音が聞こえて来た。レコードの針を落とような音を感じる曲って自分の中では大好物なんですけど、なんならレコードの針の音をノイズとして使用しててまじで最高だ。前作のNorman Fucking Rokwell!もレコードの針を落とす感あって未だに聴き続けてる作品だけど、今作はさらに深く潜って全作のアナログ的な暖かいカラーより時を遡り、ジャケットからも分かるようにモノクロなトーンを感じる。それが今の自分の感覚や好みにもめちゃフィットする。部屋に飾りたいし、これは正直買いですね。

ローマやマンク、マルコム&マリーの影響もあってモノクロに新しさやカッコ良さをめちゃ感じる。前作と今作のカラーの変化、タランティーノのデスプルーフのモノクロからカラーに変わるシーンを思い出して、交互に聴くとめちゃ気持ちいい。

歌詞もとても素敵で社会の変化で人々が変わっていくことに対して、「私は飽きもせず、不幸にならず、今でもストレンジでワイルドなの。」この感覚で自分も生きて行きたいですね。

とても楽しい一週間でした。


        楽しみな奴
2月18日よりAmazonスターチャンネルで「君の名前で僕を呼んで」の監督ルカ・グァダニーノが監督脚本を務めたドラマ「僕らのままで」がスタートする。めちゃ楽しみだしこれを機にスターチャンネル入っちゃうぞーー。観たいドラマのほとんどがスターチャンネル入らないと観れないからね、、
ディズニープラスのワンダービジョンも気になるが、全話配信されたら初月無料で一気見しようかな、、

     おまけのアリカス日記
アリカスを追いかけている中姉ちゃんの恋人ってドラマを友達のおすすめで発見して、観る前に製作者を調べたところ、大好きなドラマの1つの最後から2番目の恋と脚本家が一緒ですや〜ん。ってなってテンション上がって期待して観たところ、あれ、、あんまハマれないぞ、、自分の視覚とチューニングが合わない。となったので少し掘ってみると、最後から2番目の恋の演出をしている宮本理江子さんという人がどうやら自分のキーパーソンだった事が分かった。

坂元裕二さんの作品の中でも特に好きな最高の離婚と、それでも、生きてゆくの演出も宮本さんが参加していた。

この2本が特に好きなのも宮本さんの演出があってこそだったんだなぁと。
とてもミニマルな演出で余計な効果音テロップ過去回想がなくそのドラマの世界観に没入できるし、テンポ感のあるBGMで映画とはまた違う見やすさもある。
登場人物が抱き合ってる時とかにタイアップ曲が流れるダイナミックな演出とか恥ずかしくなってドラマの世界に入り込めなくなっちゃうんだよなぁ〜。そういう分かりやすい演出のほうがキュンキュンしたり泣いたりする日もあるんだけどね。

こういう無意識に好きだと思ってた作品に共通の作り手が関わっていることを松本隆現象と呼ぶことにした。(ex.好きなコント全部オークラさんが書いてるじゃん!好きな映画ほとんどA24じゃん!)

日常に松本隆現象は沢山転がっているので見つけると小さな幸せが得られるのでオススメです。

今週のプレイリスト

https://music.apple.com/jp/playlist/a-week-3/pl.u-GgA55GBCoJyr1p



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