alb.どんちゅの(12/12)

首に下げたアンニュイ　また手を焼いている
八の字を描いて　ボクは廻る廻る
切り落ちた耳たぶ　絨毯を染めただけ
特に意味は無いか　他に何も無いだ

重なった時間は　ばら撒いて眺めて
涙するあなたの　愛しさに胸打つ
鍵をかけた部屋の　ヤニで煙る部屋の
片隅で独りで　ささやかな恋をする

それでも月は昇り　お前のせいで
（ボクは飛べない……）

時折顔を出す　デカダンな仕草に
身を捧げて行くよ　さよなら愛しい人
開いた刃の先に　どこかで見た光
嗚呼あの月を同じ　ずいぶんな仕打ちだ

静かに月は白い　お前のせいで