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第173回『今年のバリバラ』#142

このマガジンは私が配信しているポッドキャスト『患者のホンネ』の今週の内容を文章にしたものを掲載しています。

とはいっても、一語一句文字起こししているわけではありません。
話しているとエキサイトして、ハシタナイ言葉も使ってしまうのでここでは少し整理して、テーマをわかりやすくお伝えしたいと思っています。

音声が良い人はポッドキャストで『患者のホンネ』を検索してくださいね。
今回は4分程度の収録です。

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今年もありましたね、24時間テレビ。

24時間テレビに言いたいことはさておき、うちは裏でやっているNHKの『バリバラ』という番組を観ています。

今年のバリバラは“24分テレビ”って言ってました。

その中でも心に刺さったのが桂福点さんという落語家さんの小噺でした。

コロナのクラスター感染が起きてしまった病院の先生に取材をし、その時起きた差別や誹謗中傷する人の話を聞き、顔のないのっぺらぼうの妖怪に例えた小噺でした。

落語を聞いててひどい話だと思っていましたが、その後の病院の先生の生の声の方が衝撃でした。

“火を付けるぞ”とか“刺すぞ”とか脅迫があったそうです。

先生は「普段応援してくれている人の誹謗中傷が10倍グサッときた」と話してらっしゃいました。

そんな状態で命を救うお仕事をされていたかと思うとほんとに頭が下がります。

この日のテーマは“怖いのは本当にコロナなのか?”ということだったんだろうと思います。

人の心じゃないのか?と。

人間の歴史でハンセン病もエイズも間違った恐怖心から差別や迫害が起きています。
わたしとしては、この元凶は政治だと思っていますが。
政治の力で救えたはずなのに、違う方向に舵を切った。

だからわたしたちは苦しい時こそ、目を開き、耳を傾け、真実を見極める力を発揮しないといけないんだと思います。

のっぺらぼうに知らず知らずのうちにならないように。

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