第172回『熱中症と日射病』#139
このマガジンは私が配信しているポッドキャスト『患者のホンネ』の今週の内容を文章にしたものを掲載しています。
とはいっても、一語一句文字起こししているわけではありません。
話しているとエキサイトして、ハシタナイ言葉も使ってしまうのでここでは少し整理して、テーマをわかりやすくお伝えしたいと思っています。
音声が良い人はポッドキャストで『患者のホンネ』を検索してくださいね。
今回は6分程度の収録です。
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暑いですね、みなさま、お気を付けください。
テレビでも毎日、熱中症に気を付けてくださいって言ってますね。
私たちの子供の頃は、日射病って言ってませんでしたか?
ちょっと調べてみたら、日射病は直射日光に寄って体調を崩すことで、熱中症は高温多湿によって体調を崩すことの総称だそうです。
なので、日射病は熱中症のひとつ、ということになります。
たとえば、コロナで外に出ないから日射病にはならない、というのは正解。
コロナで外に出ないから熱中症にならない、というのは間違いです。
室内でも高温多湿であれば熱中症になります。
予防としては水分をとるということなのですが、水分だけとっても塩分を取らないと体の中の塩分濃度が変化し、水中毒、というのになるそうです。
スポーツドリンクがいいよと聞きますが、血糖値が高かったり、糖尿病の持病があったりすると、糖分のとりすぎになるそうなので注意が必要です。
ぼーっとする、だるい、めまいなど変化を感じたらとにかく冷やす。
大きな欠陥があるところ、脇の下、首筋、そけい部、を冷やすと効果的です。
わたしが手術後高熱が続いたときに、看護師さんが脇の下とそけい部にアイスノンを置いてくれました。
わたしが「おでこじゃないんだあ」というと、おでこは気持ちがいいけど、体温が下がったと思うのは気のせいなのだと教えてくれました。
で、動物はもっと大変です。
体温が40度になると熱中症の危険がありますが、そもそも動物は体温が高く38~39度の平熱があるそうです。
もう40度まで1~2度しか余裕がなくて、気づいたら重症ということにもなります。
そんなときはとにかく体にお水をかけて冷やします。お水を飲ませると気道が狭くなっていたりして、かえって窒息などの危険があります。
外から冷やしている間に病院に連絡して連れていきます。
人間も動物も病院では熱中症の処置として体温を下げること、点滴、血液検査、酸素吸入などをしてくれます。
体温を下げるのは多少お家でできますが、点滴や酸素吸入は病院でしかできないので、早く回復させるために、早めに病院に連れていくという判断も必要です。
もうしばらく、恐ろしい暑さがつづきそうなので、みなさま、お気を付けください。
サポート!?有難いです。 あなたに100倍良いことありますよう、全力で祈ります。 いつか実家でお店を出す資金にします!