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第235回『天狗さんの悲しみ』#259

このマガジンは私が配信しているポッドキャスト『患者のホンネ』の今週の内容を文章にしたものを掲載しています。

とはいっても、一語一句文字起こししているわけではありません。
話しているとエキサイトして、ハシタナイ言葉も使ってしまうのでここでは少し整理して、テーマをわかりやすくお伝えしたいと思っています。

音声が良い人はポッドキャストで『患者のホンネ』を検索してくださいね。 
今回は4分程度の収録です。

http://hphpjp.com/podcast/

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またもやお笑いの話ですが、好きな番組『新しいカギ』で鼻の長さが50センチくらいある真っ赤な顔の天狗さんが人間社会で生活しているというコントがあるんです。

で、天狗だからその長い鼻がいろんな場面でじゃまになって悲しいということを表現しているのですが、これがいちいち共感できるんです。

例えば、天狗さんに宅急便が届くんですが、荷物渡した後、配達員さんがドアを閉めてくれるんです。
だけど長い鼻がはさまって痛い思いをする。
わたしも宅急便さんがドアを閉めてくれたとき、素早く動けないのでおでこゴーンって打ったことがあるんです。

また別のコントでは天狗さんがお店で鼻が邪魔で棚の商品が取れなかったり。
わたしも腕が届かず取れないことがあるから「わかる!わかる」って。

これね、誰も悪くないんですよね。
配達員さんも良かれと思って閉めてくれるんだし、お店も少しでも多くの商品並べた方がお客さんのためになると思って、上から下まで棚に並べるわけだしね。

だけど、天狗さんやわたしのようにちょっと人とは違う体で生活してる人はちょっとだけ悲しい思いをする時がある。

もしこのコントを作ってる作家さんが自分かご家族がせつなさを感じて暮らしていて、それをお笑いという場面で表現しているのだとすれば、なんてセンスが良いのだろうと思うんです。

今の世の中、自己主張を履き違えてる場面を見ることが多々あるんでね。
ま、作り手は全然違う意図で作ってるかもしれませんが。

でも天狗さんが慣れない人間社会でたんたんと暮らしているのを見て、わたしもたんたんと元気に過ごそう!と思えているのは確かです。


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