あがることの大切さ
「本番になるとあがってしまうんです。どうしたらいいんですか?」
こんな質問をアカペラを始めたての子たちからよく受ける。
自分の中でこれだという回答は正直見つけられず
「やっぱり場数を沢山踏むことが大事なので、積極的にライブに出ちゃお」
くらいなことしか言えず、完全に無能先輩に成る瞬間だったのですが、やっと良い答えが見つかった気がするのでメモ。
多少の緊張感も大事。
僕自身、緊張によって失敗したことは幾度もある反面
「緊張感が感じられない日は駄目だ」
足りない日は敢えてホールに眺めに滞在してライブの空気を感じて緊張感を高める。そんなことをする日すら良くあった。
その多少の矛盾にも説明がうまくつけられないでいた。
あがるっていうのは大切なこと
そんな中、先日見返した「*リシリな夜」で釣瓶さんがこんな事を言っていた。
「あがるっていうのは大切なこと」
ほうほう。。
なんでなんだなんでなんだ!?!?!?!?
「リシリな夜」
尊敬するとんねるずの石橋貴明さんが5年くらい前にやっていたトークが番組。芸能人のゲストとタカさんのサシトークが渋くて熱くて面白い。
中村勘三郎さんの言葉
釣瓶さんが「あがることの大事さ」を認識したのは
ライブでフリートークと古典落語をそれぞれやった際に、古典落語では思ったような受けが取れず満足出来なかった時があった。
にもかかわらず見に来ていた中村勘三郎さんに
「フリーをやった方が思ってたけど、やっぱり古典をするべきだ!」
と言われたんだそうな。
手応えがなかったにも関わらずそう言われ、不思議に思った釣瓶さんが何故かと理由を聞くと。
「あなた上がってたでしょ?あなたは古典に謙虚だ!」
と言われたんだそうな。
そういうことだったのね。
ステージや演目自体を舐めてないから緊張感があってあがる、それあってこその成長っていうね。
だからあがらない日は駄目だって俺も感じてたんだろうなぁ。
今度から後輩にまた同じ様な質問をされたら
「あがるっていうのはステージを舐めてない証拠だ。恥ずかしがるようなことじゃない。これからもその緊張感を大事にしつつ上手に付き合えるようになりな!!( ゚д゚ )」
ってカッコつけて言おう、そして、
「上手に付き合えるようにするにはどうしたら良いんですか?」
っていう鋭い質問が来たときには
「やっぱり場数が、、、」
と、要領を得ない回答をする先輩にまた戻ろう。