銚子犬吠埼までのソロツーで予想外に一番心に残ったこと
仲間内で行く旅は楽しいけど、一人旅はまたそれなりに楽しいことがあります。自由気ままに動けることが、思いがけない心に残るイベントを作ってくれることがあります。今回は、観光名所よりも見どころよりも食事よりも心に残ったことがありました。
で、この日曜日に千葉県銚子市の犬吠埼までバイクで一人ツーリング(ソロツー)してきました。
ソロツーに行くぞ
今年になって多少バイクに乗り慣れてきたのか、遠出ができるようになってきました。
新潟県まで行ったり、湘南海岸(茅ヶ崎)まで行ったり、房総半島の先っちょまで行ったり一人で日帰り圏内でそこそこ遠くまで行けるようになってきました。
バイクで出掛けることの楽しさも、回を重ねるごとに増えます。今回は千葉県の最東端になる、銚子市の犬吠埼に行きました。少し前から行きたいと思っていていた場所で、ようやく天気と都合とが合いました。
目的は必要か?
今までの経験からの学びに、「多少の予備知識を持つべき」というのがあります。今までは予備知識があると旅自体がマニュアルっぽくなってしまうような気がして、ぶっつけ本番がすべてと思っていました。しかし、あとで行っておけばよかったと思うような場所が出てきたので、今回は軽く調べておきました。
今回の目的地的には以下の3か所です。
1.犬吠埼灯台
2.地球の丸く見える丘展望館
3.地元のご飯屋さん
一番の目的は犬吠埼灯台でした。特に灯台に思い入れがあるわけでも、犬吠埼にあるわけでもありません。バイクで行く目的地として設定がしやすかったのがその理由。
犬吠埼に行くとなれば、その近辺にだって何かはあるだろうということで、ざっと調べて見たところ、地球の丸く見える丘展望館がありました。
あと、犬吠埼に限りませんが、せっかくどこかに行くのなら、地元のご飯を食べるというのもいいかなと。
何に感動するのか
で、結果的に今回のソロツーで一番印象強かったのが、地元のご飯屋さんです。
まず犬吠埼灯台の見物をしました。ある程度観光地化されていて、灯台のすぐ脇にも飲食店があります。観光客でごった返していて、ツアーバスなどが寄る団体用のお土産店のようです。そこでは一休みで、コーヒーを一杯。きれいな建物だし、ちゃんと休みたし、ここはここでよかったです。
次は食事。軽く調べたエリアに行ってみると、そこはだいぶ閑散としていて、観光客はまったくいません。地元の人が日常生活を送っている雰囲気だけです。
お店もやっているか、やっていないかあまりわからない感じで、言葉は悪いんですけど、ちょっと廃れた感じでした。
それでもその中に、営業中ののぼりを出しているお店(ふくや)を見つけました。
外から見ると普通の古民家です。家は大きいし、海側は開けていますが、最近流行りのカフェのようであったり、レストランのような感じではありません。
以前は民宿もされていたようなので、釣り人相手の漁村の民宿、そんな感じです。
入ってみると、お客様は2人連れのおばあちゃまが一組。あとは空いていました。観光客でごった返していた、犬吠埼灯台の脇のお店とは全然雰囲気が違います。
食事はさしみ定食。観光客相手の感じではないので、観光地価格ではない感じです。地元の方が普通に食事に来る感じ。
食事は普通に美味しかったです。残念ながら食事に点数をつけられるような敏感な舌を持っていなく、なんでも美味しくいただけます。無理やり付けたら、みんな10点みたいな。
とにかく静かで古民家民宿的な雰囲気で、そこにいるだけで心癒されるものがありました。
食事を終え、会計をし、運営されているご夫婦と少しお話をしました。一人客だったこともあるのか、普通は出さないようなネタも思い切って入れてくれていたそうです。ありがとうございます。
また話してるうちに、ご主人の地元がうちの近所で話が弾みました。なんだかとても温かくおもてなしをしていただいて、食事よりもそちらの方が心に残りました。
やっぱりぶっつけ本番気質も大切
バイクで出かけると、あちらこちらで、バイク乗りに有名なんだろうなぁと思われるお店があり、たくさんのバイクが並んでいます。
それはそれできっと美味しかったり、素敵な雰囲気が提供されているんだと思います。ただ、単におなかが空いたから食事にしようになって、仲間内で楽しく会話をしながら美味しいご飯を食べて会計をして、そのまま帰ってくるということになりがちな気がします。
それはそれで楽しいし、いいんですけど、なんか安心感がありすぎてスーッと過ぎ去っちゃうような気がするんですよね。
まとめ
今回のような、あまり知られていないお客が行列していないお店でもきちんとした食事とおもてなしをしてくれるお店もあり、こういった所に出会うチャンスがあるのは一人で行くメリットだなぁと思いました。
バイクソロツーリングはプチ一人旅です。有名な観光どころを巡るのはとても良いのです。加えて地元の人達との触れ合いがとりやすいので、たくさんの人たちとほんのちょっと会話をすることが旅の思い出を作ります。
特に、僕は日ごろ疲れ果てている系なので、こういう静かなところの方が惹かれるものがあります。
と、こんな一人旅をこれからもぽつりぽつりと楽しんでいけたらいいなと思う、今回の犬吠埼ソロツーでした。
走行距離: 354Km
飲食: コーヒー、究極のメロンパン、さしみ定食
食事: ふくや
お土産: 銚子鉄道のぬれせん