わざわざ自信を無くしにいく
自分の情緒はおおよそ一定だ。それは幼少期の頃からだからそういう性格なんだと思う。
でも、それが揺らぐ時がある。SNSで知ってる作家の活躍を見たり、催された会に呼ばれてなかったり、そんな感じのことをみかけた時だ。
たぶん、多くの人はそういう経験をSNSでしたはずだ。これってなんなのだろう?すごく無駄なことじゃないかな?わざわざSNSをひらき「あぁ、みんなすごいな。楽しそうだな」と思って日々積み重ねた自信を自分で壊す。自分なんてたいしたことない、と。
自分の話でいえば、自分でいうのもなんだけど、なかなかやってるイラストレーターだと思う。そう自信を持っていいはず。家族を養い、家や車を持ち、ありがたいことに今も仕事は忙しくさせてもらってる。十分だよ。十分すぎるほど。
そんな自分でもSNSをみてると「みんなすごいなぁ…」と自信をけっこう無くす。こうして俯瞰の視点で書いてて、自分はバカなのかな?と思う。そのまま自信を持っていればいいのに。積み重ねてきてそれなりに固く、高くなった自信を一生懸命壊しにかかる。
せっかく目標の大学に受かったのにSNSで友人が超難関校に受かったのを知るとか、家事と育児を日々頑張ってるのにSNSで空いた時間にヨガに行ったり料理教室に通う人々を知るとか、去年は呼ばれていた飲み会に友人が参加してるのを知るとか、SNSがなかった時代はそんなことを知るよしもなかったはずだ。
目標の大学に受かったぞー!とお祝いしたり、毎日のご褒美に美味しいものを食べに行ったり、呼ばれていないのを知らずに普通に生活をしてたはずだ。もちろん物事はそんなに単純ではなくて、SNSがなくても何かの拍子に情報を得て凹むこともたくさんあっただろうと思うけど、頻度が全然違う。すぐに情報として入ってくる。
なんとなく、みんながこの雰囲気に疲れてきてる印象がある。いや、自分だけかな?生きるためには色々必要だけど”自信”というのもかなり必要だ。わざわざ自分でそれを壊す必要はない。仕事で必要なので続けるけど、自分個人だったらSNSはやめてたかもなーと思う。地元の友人はSNSなんてほとんどやってなくて、家族で過ごしている。
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