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個展「D_I_S_T_A_N_C_E」終了しました。

2020年10月30日からDIESEL ART GALLERYにて開催されていたJun Osonの個展、「D_I_S_T_A_N_C_E」が2021年2月4日をもって終了しました。お越しいただいた皆様、作品やグッズを購入していただいた皆様、本当にありがとうございました。

この個展は僕にとってターニングポイントとなる個展です。たまにインタビューなどで「ターニングポイントとなった出来事はありますか?」と聞かれたりしても「そう聞かれてもなぁ」と答えに困っていたのですが、やっとできました。2020年のコロナウィルスと共に始まった(ウィルスはまだ終わっていない)この展示です。

今回は広い会場に合わせて初めて大きめの作品群を制作しましたが、すべて売れました。言葉で事実だけ書くとそれだけですが、実際には本当に嬉しいものです。コンセプト、会場構成、制作の方向性などすべて自分でゼロから考えたものが受け入れてもらえたという証です。

しかもこの個展をきっかけに日本のみならず海外からも色んな問い合わせが増えてきました。香港、韓国、台湾など同じアジア圏を始め、イギリス、フランス、ポルトガルなどヨーロッパ圏。アメリカだけはなぜか全くないですが(笑)。好みが違うのかもしれないですね。

自分は今まで個展は4年に1回程度しかしませんでした。個展はとにかく大変なんです。コンセプトから考えないといけなくて(ここが一番大変)、制作する方向性を決めて、制作自体もデジタルより遥かに時間がかかりますし神経も使います。個展のプロモーションや会場構成なんかも考えて、グッズは何を作る?オープニングはする?(今は無理ですけどね)なんて決めなきゃいけないことが山積み…。それでも「売れるかどうかはわかりませんから」というのが個展。恐ろしくないですか?これならクライアントワークをちゃんとやってるほうがよほど平穏でいられますし、確実な収入にも繋がるのです。

でも、今回の挑戦で色々と手応えを感じました。アートに興味がある方ならご存知かと思いますが、今はアートバブルな雰囲気です。自分の周りでも昔からアーティスト活動されてる作家の作品は飛ぶように売れていますし、自分もその恩恵を受けました。本当にバブルなのか、日本にもアートをコレクションする習慣が根付いたのかは僕には判断つきませんが、いずれにしてもこの流れに乗らない選択肢はないと思います。自分の絵が売れてそれで生活できる、こんな嬉しいことはありません(もちろんクライアントワークも続けていきます)。ここへきて新しいステージに挑戦するとは思ってもおらず、ワクワクしています。

2021年は3月に新宿伊勢丹で開催されるYes Good Marketにて、Gallery Targetからシルクスクリーン作品がリリースされるのを皮切りに、ロンドンのグループ展に参加したり、様々なフィギュアのリリースがされたり、後半には香港での個展も予定されています(スムーズに行けば)。

コロナウィルスはまだまだ予断を許さない状況ですが、これからもよろしくお願いします。

Special Thanks:
DIESEL ART GALLERYのキュレーター三室さん、DIESELスタッフの皆さん、レイヤード作品制作のお手伝いをしていただいた皆さん、その手配をしてくれた柴田さん、アシスタントしてくれた内田くん、相談に乗っていただいたGallery Targetの水野さん、会場施工していただいたTRNKさん、ありがとうございました。制作の間こども達の面倒をみてくれた奥さんもありがとう。

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