僕たちの蒼い春

その日、僕は、人生が終わったと思った。
戦慄が走った。
今まで頑張って生きてきた。毎日。努力した。つもりだった。
お母さんに褒められて。お父さんに喜ばれて。
毎日全力で生きてきた僕の人生はその日その瞬間。弾けて消えて、シャボン玉みたいに割れた。
僕は12歳だった。

ここから先は

3,292字

¥ 5,000

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?