秋の夜長に、映画「Wonder 君は太陽」をおすすめします!
先日、SDGs映画祭にて上映された『Wonder 君は太陽』、とても感動でした。障害を抱える主人公の子供オギーとその両親が学校生活で直面する困難がテーマで、上映直後からウルウルが止まりませんでした。そして最後は大きな希望を抱かせてくれたこの映画を今日はぜひ紹介させてください!
遺伝性の病気を持つ男の子オギー
この映画は、トリーチャー・コリンズ症候群という遺伝性の病気を持つ男の子オギーが主人公です。見た目が少し違うオギーは、ずっと家で学んでいましたが、学校生活に初挑戦することになります。友達や周りの反応に戸惑いながらも、彼は少しずつ自分らしさを見つけていきます。発達障害を持つお子さまのケアに日々向き合っているご両親にとって、共感できるところや励まされるシーンがきっと多いのではないかと思います。
映画の冒頭で、オギーは宇宙飛行士のヘルメットをかぶっている姿が印象的です。このヘルメットは、彼が周りの視線や偏見から自分を守るための“盾”であり、彼の心の安心感を保つための象徴でもあります。新しい環境に不安や緊張を感じる発達障害を持つお子さんにも、こうした安心アイテムがあると心が落ち着くかもしれません。オギーのヘルメットがまさにその役割を果たしていると感じました。
オギーの心の支え、安全な居場所
また、お母さんは彼が新しい挑戦に臨むとき、惜しみない愛情と励ましを送ります。彼女の細やかな気配りや理解は、オギーにとって大きな支えとなり、学校という未知の環境に飛び込む勇気を与えます。父親もまた、ユーモアを忘れず、家族に笑いをもたらすことで、緊張が和らぎ、家族全体の絆がより深まっていくのです。この愛情とユーモアのバランスが、家庭に安心感と活力を与えている様子が温かく描かれています。
オギーを支える家族の姿は本当に印象的でした。お母さんはいつもオギーのために力を尽くし、初めての学校生活でも温かくサポートします。オギーのお姉さんも、弟の存在に悩みながらも愛情を持って支える姿が描かれています。発達障害を持つお子さまがいるご家庭でも、家族全員が一緒に悩み、支え合うことの大切さが身に染みるシーンが多いです。日々のケアの中で「安全な居場所」を作ることが、お子さんにとっても安心感につながるんだと、この映画を観て改めて感じました。
子供の小さな一歩
オギーは、いじめや偏見を受けながらも、次第に友達と心を通わせ、成長していきます。日常の中でも、少しずつできることが増えたり、関わる人が増えたりすることが、お子さまにとっての自信に繋がっていきます。映画の中でオギーが勇気を持って人前に出る姿を見ると、「どの子も自分なりの強さや可能性を持っている」と気づかされます。私たちも、お子さまの「小さな一歩」を見逃さず、少しずつ自己肯定感を育てていけたら素敵ですよね。
また、映画では「家族の支え」が大きなテーマになっています。オギーの母親が彼の可能性を信じ、父親がユーモアを持って家族を励ます姿は、理想的なサポートの一例です。お子さまも、家族の温かい応援があることで、自信を持って次の一歩に進む勇気が湧いてくるはずです。「完璧でなくても、ゆっくり進めば良い」というメッセージが、日常生活にもピッタリ当てはまるのではないでしょうか。
『Wonder 君は太陽』は、発達障害を持つお子さまやご家庭に向けて、心温まるメッセージをたくさん届けてくれる映画です。もしまだ観ていないようでしたら、ぜひご家族で観ていただきたい作品です。日々のケアやサポートが少しでも明るくなり、家族全員でお子さまの成長を楽しめるヒントが詰まっています。家族みんなで支え合いながら、一歩ずつ一緒に歩んでいきましょう。