オタクによるオタクのための布教活動マニュアル2022

GENERATIONSを友人に布教した

 お久しぶりの記載です。ども……(非15歳)
 すっかり上着が必要な季節となり、矢のように過ぎていく毎日の中でなんとか人の形を保っている今日この頃ですが、私はといえば電子書籍でマンガを読んだりNetflixで戦争映画を見たりと相変わらずの日々を過ごしています。最近のおすすめは「西部戦線異常なし(2022年版ネトフリ)」、「氷の城壁(コミックシーモアで48話分11/30まで無料)」「満洲アヘンスクワッド(ヤンマガ 楓さん宣伝ありがとうございます!)」などでこれらの感想も早いこと書きたいんですが、ちょっと身近にいる友人の盛り上がり方が面白くてニコニコしているのでこれはクラスタの人に広めたい…と思い書かせていただきます。
 GENERATIONS10周年を盛り上げたい気持ちで、ちょうどライブビューイングもありますし、福岡現地に行く人のみならずたのしくいい時期に興味持ってもらえたら嬉しいの気持ち。

 

1. 友人について


 女性。エンタメ好きオタク。共通の趣味を通じて8年くらい前にダチになる。元エンタメ系の専門職でショービズにちょっとくわしい。
 私とはだいたい週1〜月2くらいの頻度で夜中に電話する間柄。すごくやさしい。

 

2. 経緯


 自分の仕事柄もあり毎年2〜3月は現実逃避が激しくなるのですが、その頃に興味を持ったものに割と取り返しのつかない沼り方をすることで定評があった。
 友人には今年の3月頃、エクストっていうアプリがあって〜周りのアイマスPみんなやってっからノリでDLしちゃった〜もしハマってたら笑ってやって〜(要約)とヘラヘラ笑いながら報告していましたが、その3ヶ月後には無事単独公演に参戦していたためゲラゲラ笑われるなどしていました。
 友人はとにかく非常に優しいため、私がジャンル外の話をしても「その話興味ねえから」とか言いませんし、なんなら「オタクが狂ってる姿を見るのは楽しい」と人外系悪役キャラみたいなことを言いながら生暖かく見守ってくれていました。

 8月、「チカラノカギリ」がリリースされ、ゴープロ咥えて泥に塗れながら全力ダッシュする成人(アラサー)男性たちの所業をいろんな人に見てもらうべく、いろんなアカウントでYouTubeのURLをツイートしていましたが、その中で友人が小森隼さんのTwitterをフォローしていることを知ります。どうやら「SUPER SHINE」のMVまでたどり着いたようで、パーカーの似合う成人男性がかわいいと思った結果コモリさんに興味を持った模様。ちなみに友人は同様の理由で星野源さんもわりと好き。
 コモリさんのポケ廃ツイートだったり森見登美彦作品への反応だったりを些かの親近感と共に見ていた模様。ちなみにそれを聞いた私は「佐野さんのTwitterのヘッダーは青柳翔さんだよ」と関連するのかしないのかわからない情報をとりあえず提供しておきました。

 9月、割とガチで東京公演行くかチケット取るかという話で盛り上がりましたが、どうしても自分が休みを取れそうな日程ではないためGENERATIONSの有明アリーナもSIRUPの武道館も無理そう(つらい)と断念、友人の初参戦も遠のいてしまいました。残念。12月の埼玉、私の代わりに行ってきてもらおうかな…
 この頃ちょうど自分が名古屋に行って帰ってきて追加公演も楽しかったやばい最高とワーワー言っていた勢いでUNITED JOURNEYとSPEEDSTERのライブ円盤を送りつけました。「返すのはいつでも良いから」というやくざムーブ。布教に大事なのは「気になったときにいつでも見られる」という気安さと手軽さ。ゴリ押ししても良いことはあんまりない。笑顔で送り出すのみ。

 10月、ライブのために広島から日帰りする(夜行バス)という蛮行にやや引かれつつ、「朝倉海くんのチャンネルに数原さんが出ていた」とか「那須川天心くんと佐野さんはマブダチ」とかの情報を小出しにして関心を引く。友人は格闘技が好きらしい。私も初めて知った。間口の広いオタクのありがたさである。
 ライブ映像見るのはいつでもいいからさ…と元気よく送り出したものの、いつでもその存在を忘れてもらっては困るのでたま〜に話題に出し続け、女子高生コス回の動画を送りつける。
 なぜか興味を持つ。なんで?(いやわかるけども)
 あとハロウィンナイト絡みでラタタの話になり、ラタタの本家がJSBであること、そのリーダーのNAOTOさんが誰彼構わず後輩にゲリラタタを仕掛けガチ寝起きのさのさんに「執念がすごい」と言われるのを見て興味を持ったらしい。いやだからなんで? 実はオネストTV片端から見てるんか?

 11月、AbemaでGENE高の過去回をけっこう見たらしく、「泥棒とおじさんwww」とか「男気しりとりで積み木www」とかの発言が見られるようになる。もうコアファンじゃねえか。
 当然のことながらここまでいくとメンバー全員の顔と名前とキャラクターが定着し始める。曰く「番組内で当人同士が呼び合うので覚えやすい」「メンディーさんのことをメンさんって呼んじゃうようになる」「もれなく全員喋るからキャラ立ちしてわかりやすい」とのこと。関西人の心を掴んだのはやはり数原さんでした。話が面白すぎる! と大絶賛。聞かせてあげたかったな、かつてのしゃべくり007での勇姿…
 私の推しこと中務白濱の2人に関しては「推しなのがわかる」「わかりやすい」「過去お前が好きだった傾向に近い」と言われる。元カレ語るみたいに言うのやめてもらっていいですか?
 今はバラエティと本業の温度差に風邪ひきそうになりながら応援してくれているらしい。嬉しい限りだが本人は「バラエティ方面から入って掘っちゃってるの間違ってない?」と不安がっている。何も不安がることはない。どちらも本当の彼らなので…

3 所見

 ということで間口の広いオタクを沼の入り口、いや美しく澄んだ湖のせせらぎくらいまで浸からせたわけだが、ふだん実在の人物や芸能人にそこまでハマったりしない友人が概ね好印象を抱いて推したちの活動を見てくれて本当によかった。
 人間何事も自分の好きなものを語りたいものだと思うが、度を越すとそれは押し付けがましい視野狭窄に陥り、かと言って黙っていては推しの活動を応援するには至らないのである。奇しくもファンダムの在り方を問われる1週間であり、そこかしこで偶発的な火種が飛び交ったことで様々なご意見も目にするに至ったが、やはり人気とは、コンテンツの存続とは、1人が十万課金するのではなく、100人が千円の出費を惜しまないことであると思う。今はそれでなくとも若い人がひと昔前に比べて圧倒的に少ないため、何らかのクラスタを限られた人数の中から切り分け奪い合うような側面があるのかもしれない。そのためには私のようなオタク的でどこまでも深掘りするクラスタだけでなく、名前を知ってるだとか曲を聞いたことあるだとか、そういうレベルの受容をしてくれるライトなクラスタ外の人がたくさん増えればいいなと思うし、少なくともそういう「外の人」にとって「知らないグループ」から「Junoさんがなんかめっちゃ話題にしてる人たち」「フォロワーの推し」くらいまで至ってほしいなと思って積極的にいろんなところで楽しそうに狂って見せることにしている。
 自分の親兄弟親類縁者はもちろんのこと、各界隈で出会ったフォロワーにそれとなく話題に出すだけでなく、その人が元々持っている興味関心と近づけるようなアプローチを試みたり、エピソードトークを織り交ぜるなどして身近な存在にすることも大事かもしれない。それはもちろん彼らが高いクオリティでパフォーマンスを見せてくれていることが前提としてあるのだが、煌びやかで屈指のダンスパフォーマンスを持つムキムキのイケメンたちがゴープロを咥えてウマ面で山道を駆け抜けるとき、イイ……と思ってしまうオタクは存外世の中にたくさんいるのである。
 ちなみに私がこうした布教活動の中で得た喜びとしては、先述の8年来の友人がGENE高まで掘ってくれたことが当然筆頭に上がるわけだが、別のフォロワーが「中目黒を通ったときに白濱亜嵐さんの顔が浮かんだ」と報告してくれたこともまあまあな威力があった。中目黒のことをなんだと思っているのか。ありがとうございます。

 

4. まとめ


 最後に今後の展望を述べておくと、私はとくに彼らに「世界に名を轟かせるビッググループになって」とか「1億再生されて」とか思っているわけではないし、ただひとつ望むことといえば「健康でたのしく10年20年と活動してほしい」くらいのものである。あと数日に迫った10周年を祝えることがものすごく嬉しいし、10周年を迎える年に知ってはまれたことはわざと誇大して言うなれば祝うためにハマったようなもんである。その歴史の10分の1しか知らない人間でも、10年間お疲れ様でした、これからも応援していますと言うことはできるはずだし、加えてその寿ぎを表現する手段として、身近な人に知らしめて良さを広めるという原義的な活動に立ち帰りたかったというのもある。彼らのことは知ればきっと好きになるし、好きになればどこまで好きになるかはその人次第だから、まずは興味を持ったときに手を伸ばせるところに素敵なものをそっと置くことを心掛けていきたい。良いものを推すとはそういうことだと思う。少なくとも彼らを推してからの私の日々は充足そのものであり、それを見た人がどう感じてどう行動するかはその人次第です。
 さまざまな「推し」が行き交うこの世の中、他者が「沼る」ところまで見越して布教するのではなく、なんとなく好印象を抱いて名前を覚えてくれるところまで至るような活動をファンとしても継続的に心がけ、例えば新曲を聴いてくれたり、勢いでライブに来てくれたり、そういう関わり方をしてくれる人をじんわり増やしていきたいと思った今日この頃でした。

 あと2日で10周年を迎えるGENEの記念すべきライブには何も知らない実弟をライブビューイングに連れて行く。予習動画(YouTubeにあがっているオンラインライブのもの)を送りつけて視聴を促しており準備は万端です。身内に関してやや強制力が強くなるのは仕様。オタクの身内の皆さんは諦めてください。

 あと、11/23に出る新曲のMVが神なのでこのブログ読んだ人は見てください! エモの極み! 続けてきたことが今の自分をつくる、本当にそうだよね。

2023年1月13日追記
はめた側の奴が沼落ちブログを書いた。類は友を読んでいるのでこちらも是非読んでみよう。


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Juno
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