いきなり広報担当
産休から復帰して、初めて広報部に所属することになった。それが2020年の6月。8月に出産予定の広報担当者が産休に入るのだけど、私の復帰が重なって、バトンタッチする形で初めて広報という仕事をする。
広報の主な仕事は、会社のHPへコラムを掲載すること。それを、メルマガ配信して顧客へとお知らせすることだ。復帰前の部長面談では、これこれこうゆうわけで広報をやってもらいたいんだけど、いいかな?って聞かれて二つ返事で「やります」と返した。直属の上司となる部長。もはや、この方の意向は絶対的。イエス一択。鶴の一声で業務方針が決定するみたいな、強い指導力、影響力のある部長である。
最近、頭を抱えているのがこの部長のこと。
コラムの原稿を修正しまくるのだ。コラムは社外のライターに書いてもらっている。私は編集者的立場で、コラム掲載までハンドル切って進めていく。今までメディアに掲載されるような文章なんて書いたこともなく、ライティング、編集なんて、縁もゆかりもないような人生。そんな私が、一企業のコーポレートサイトに月2回リリースされるコラムを編集しているのだから、中小企業の一人広報って怖い。
ライターさんは割とフランクな文体で書いてくれる。そこのトーンは広報内で共通認識なんだけど、そのフランク度合いがまず合わない。
部長は
「これちょっと気になる」
「この表現どうかな」
ってのをバンバンだしてくる。
あとは、文章中の言い回しとか、言葉とか考察しまくる。そして、もっとわかりやすい言い回しに、もっと汎用性のある言葉に、と変更しまくる。
本来依頼元の企業側の校正はこうあるべきだと思うし、修正内容は最もで、なるほど勉強になることばかり。
だけど、初稿から校了直前まで直し続けるにも限度がある。ライターの個性とか、独自の文体がもはや全く無視されているような勢いで直すから、間に立つ私は毎回ひやひやする。部長の「こうしたほうがよい」という意見に対して、私自身の意見を返すのだけど、結局原文のままにしたりしなかったり。部長が言うこともなんだかわかる気がするから、直したほうがいい気もするけど、直さなくても意味は同じだから直さなくてもいいんじゃね?と心の中で思って結局「直してみますね」と言ったり。
自分の知識とセンスと経験の無さから、納得しながら進行させることができないのが悩み。部長も頑なに絶対というタイプではなくて、こちらの意見は受け止めてくれる。受け入れるかは別として。だから、私がきちんと違和感持ったことに関して「部長、これはこうだから直さないほうがいいのではないですか」とか言えたらいいんだけど。目下、ライティング、編集を初心者レベルから勉強中の私にはまだ言えないことの方が多くて、それがストレスだ。
プロの文章って、校正前提だとしてもそれなりに出来上がっているものだから、例えば一つ文言を変えたらそれに合わせてこちらを微修正して、、とかそういうことってあると思う。思うっていうレベルだから、本当に編集者として弱い。
また、部長は「読みやすく汎用性のある」文章にする傾向があるんだけど、本当にそれが私達のコラムとしての正解なんだろうか。少し癖があったり、個性を感じる文章の方が実は印象に残るからよいということはないだろうか。
こんな状態だから、今は一つ一つこの修正をどう整えてライターに伝えるかをよくよく考えてから、返すようにしている。だからものすんごく時間がかって、いつも締切間近にバタバタと湯気を出しながら仕事をしている。
プロのライターさんによる編集について書かれた文章なんかを読むと、まずはライターとのすり合わせが重要だということを言っている。私達にはそれが不足していることは間違いない。もっともっとコラムの目的からトンマナからいろいろ話し合って決めていく必要があるし、それは依頼しているライターからも言われた。
そして、私のレベルをどうにかして上げること必須。どうにかしてってどうすればいいんだろう。そんなことを最近ずっと考えている。
勤務時間外で考えられる時間は、まさにこの文章を書いている子供の寝かしつけを終えて、家事もそこそこ終わらせた11時ころから寝るまでの時間。
昨日は考えながら目が閉じてしまった。
授乳をいつ終わらせられるかと同程度の悩み。そんな程度かと思うかもしれないけど、それくらい断乳問題が深刻ってこと。だって、私の睡眠時間の確保や薬が飲めるようになることやお酒を嗜むことができるっていうことがかかっているんだもの。断乳する気力体力の自信が持てなくて、まだできていないけど、近々頑張ろうと思っている。
なんせ次男が生まれてから一年半、私、夜通し寝れたことが一度もない。一度も。授乳してると子供は夜中おっぱいを求めて泣くのよ。授乳しなくなると、だんだん夜通し寝てくれるようになる。夫は知らないだろうよ。そして、年齢的に体のメンテナンスをしたいのだけど、処方された薬とか飲めないから、もはや病院に行く気が失せる。そして、私お酒がすき。そろそろ嗜みたい。これはおまけみたいなものだけど、子供以外の楽しみがほぼ見当たらない私だから、これ重要。
話がそれたけど、もう少し「編集」について学ぶ時間、考える時間を増やしてレベルアップを図っていきたいと思う。
そしてコラム掲載まで、険しい道も力強く先導できるようになりたい。
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