繊細な長男からでた「けっこん」というコトバ
寝かしつけをしてたら、4歳の長男が
「ままだいすき」
「ままかわいいね」
といってきた。
たまに、気分が良いとお互いに愛の言葉をささやくのだけど、今日は絶好調。
そしたら、
「ままけっこんしよう」
というから驚いた。一瞬どう返したらいいか分からなかったんだけど、
「うんいいよ」
とわたし。
まず、どこで覚えたんだろう「けっこん」っていう言葉。そして結婚の概念が彼にあるのだろうか。今まで一度も長男の口から「けっこん」というコトバを聞いたことがなかったし、実際に結婚について理解をしているような会話もしたことがない。でも、こうやって、だいすきを伝えるときに言うコトバという感覚は持っているのだから、きっと「けっこん」は大好きな人とするものだということは少なくとも知っているのだろう。
わたしはというと、とにかく、嬉しい。
もう今日の疲れが一気に吹っ飛んだ。そのあともジワジワときて、静かにほくそ笑むわたしといったらない。
どこで覚えたかはもはや分からなくてもいい。夫にもこんなにストレートなスペシャルファビュラスなコトバ、聞いたことがないのに長男ったら。
まだ、「つまらない」の反対が「つまる」だと思いこんでいるお年頃。そんな彼から出たコトバに一抹の不安も。
私自身、とても大きな不安を抱えていて、ふとした瞬間とんでもなく暗い顔をしている自覚がある。いつも「ままだいすきだよ」と伝えてくれる瞬間って、わたしのそんな顔をみて言ってくれたのかなと思うタイミングが多い。そして、「これはいけない。子供の前でこの顔は出しちゃだめだ。」といつも思うのだけれど・・・
寝る前の「けっこん」発言も、なにかわたしの闇を見つけて発したコトバだとしたら、これはまずい。という不安。
ただただ、テンションが高く彼の愛情温度が上昇して、弾み的に発したコトバならいいんだけど。寝かしつけ自体は、わたしも長男を寝ながらぎゅっと抱きしめてとても平和であたたかい時間だったから、たぶんそうなんだと思う。
だけど、たまにはっとされられるほど、繊細にこちらの状態を感じ取るところのある長男。
わたしが癒やされている場合ではない。いや、子供に癒やされるのも大いにいいんだけど。まずは、母が子供の心を癒やす存在でなければと思う。
理想どおりにいかないんだけど、立ち止まって自分の状態を振り返り、子供への心に思いを馳せる時間はとっても大切だ。