絵画の楽しみ方教えます。 その2-4
聖アンナと聖母子
聖アンナと聖母子です。この絵は見事に足の親指が描かれていますね。
これも題名からすると、聖母マリアとお母さんの聖アンナです。
幼児はキリストという事になっています。幼児聖ヨハネが羊に変わっていますので、登場人物は3名ですね。この絵も変と言えば変です。
お母さんとはいえ、子供を産む年頃のマリアをこんな格好で膝の上に載せますかね。いや、載せられますか?だいたい重たいでしょう。
皆さんは変だと思いませんか?
なぜ変だと言わないか不思議です。こんな格好オカシイですよ。レオナルド・ダ・ヴィンチが描いたのだから間違いはないだろう!!とでも・・・
私は声をあげたい。この絵変だ!!ってね。大様の耳はロバの耳~~(笑)
では、この絵の解釈、解説を致します。ご期待ください。
この絵の肝はやはり足なのです。よく見てください。この絵の中に部分シンメトリーがあります。どこなのか分かりますか?
ここです。新発見でしょう?まずはこの部分をパーツに分けます。
ではなぜこのようなことをダヴィンチはしたのか?
解説いたします。
このパーツを入れ替えるのです。そうするとどうなると思いますか?
さっそくやってみましょう。
このままでは味気ないので少し修正してみましょう。
いかがですか。これがレオナルド・ダ・ヴィンチの描きたかった絵なのです。これを頭に入れて原画を見てください。
そう見えるでしょう。
しかしですよ。入れ替え後の聖アンナの足を観てください。男性の足の開き方なのです。
微妙ですが、そこを見逃してはいけません。
ダヴィンチが何を表現したかったのか?それは分かりません。屁理屈を言い出せば色々言えますが、やめます。皆さんで考えたいようにどうぞ。どうも私は考察には興味があまりないようです。しかしダイナミックな絵に見えるようになることは確かです。考察しないと言いながら、今思いつきましたが子羊の元へ行こうとするキリストを「行かないで」というポーズにも見えますね。多分、後世の画家もダヴィンチの絵を見て足にインスパイヤ―されたのではないでしょうか?私にはそう思えて仕方ありません。こうやってみると幼児キリストの足と羊の足も意味深ですよね。