絵画の楽しみ方教えます。 その5-7
またしてもレオナルド・ダ・ヴィンチの得意技です。大天使ガブリエルが女性の向こう側に隠れているのです。この手法は最後の晩餐のイスカリオテのユダの後ろにヨハネを隠していた手法と同じです。意味の分からないという方は「絵画の楽しみ方教えます。その3」を読んでいただきたい。
さて、これもおなじみのレオナルド・ダ・ヴィンチの手法の反転です。この大天使ガブリエルを反転させてみましょう。
次にこの画像(大天使ガブリエル)を先ほどの画像に入れ込んでみたいと思います。
この首の角度ならば、大天使ガブリエルは正しい姿勢になります。初め、私はこれで謎が解けたと思ってしまいました。マリアのあの何かを強く拒否するような左手の意味も理解できたような気がしました。
マリアの手の前に純潔を現わす白百合が配置されるからです。
この件の考察については後で述べさせてもらいます。ある程度、私はこの段階で満足してしまいました。調子に乗って、私は画像もいろいろ作ってみました。
時が過ぎ、私は何か違和感を覚えたのです。「私は何かを忘れている。」それが何であるのか暫くの間わからないでいました。そして私は気づいたのです。
レオナルド・ダ・ヴィンチの位置決め指示をすっかり忘れていたのです。
続く・・
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