![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/48055536/rectangle_large_type_2_80d59fbbdfa46d6bc2774aca8296c73e.jpg?width=1200)
絵画の楽しみ方教えます。 その2
はじめに
さてさて、「絵画の楽しみ方教えます。その1」はいかがでしたでしょうか?美術史家の先生方や美術館の学芸員の方の書くような内容を期待された方は、がっかりしたかもしれません。
なかなか面白いと思われた方は1000人に1人くらい、いてくれたでしょうか?どちらにても、我が道を行くしかないですね。さて、その2、を書くにあたり、何から始めるか迷うところです。その1でも書きましたが、私が絵画研究にのめり込むきっかけは、何と言ってもレオナルド・ダ・ヴィンチです。彼の絵がなければ、私の人生は多分終わっていたでしょう。少しオーバーかもしれませんが、まんざら嘘でもないです。いろいろな文献を調べ、いくら独自の解釈を書いたところで、どうしても2番煎じになってしまうものです。いくら私が頑張ったところで専門家や専門の美術大学で学んだ方々には、かなうわけはないのです。それは、学問的な質と量が違いますからね。しかし、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵だけは違った。何が違ったかは、これから追々読んでいただければ分かるとは思いますが、全く次元の違う扉を開けてしまったような、そんな感じなのです。地平が開けたところで観ることができるようになったとでも言えば良いのでしょうか。地動説と天動説、コペルニクス的転換とでも言いたいほどです。でなければこんな田舎の爺さんが無謀にも本などを書こうとなど思わないですからね。少し大げさに言えばいくら天動説で精緻に理論立てた学問も地動説から見れば何の意味もないのと同じなのです。
本来ならば、そのレオナルド・ダ・ヴィンチの絵画から書き始めるべきなのですが、私はその1でダヴィンチの謎解きの手法で解き明かした内容から始めました。最終章でレオナルド・ダ・ヴィンチを取り上げるつもりでしたが、少し気が変わりまして、ダヴィンチの絵を途中に挟むことにいたしました。最終章は「最後の晩餐」に決めておりますが、その2ではレオナルド・ダ・ヴィンチの「聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ」を最初に取り上げてみたいと思います。その理由は、その1でもたびたび記述した「足」です。この足については西洋絵画を観る上で大変重要だと思うからです。アングルもそうですし、ブルトン、ル・ナン兄弟も足を見逃せません。それではどうして足が重要なのか説明していきたいと思います。ご期待ください。