絵画の楽しみ方教えます。 その2-1
レオナルド・ダ・ヴィンチ
聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ
聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネです。
この絵を皆さんはどう思われますか?下書き?未完成?コンテか木炭で描かれている?などなど。
とりあえず、登場人物は聖母子ですから、たぶんマリアとキリスト、それから聖アンナと幼児聖ヨハネの4人ということは間違いないでしょう。
それでは世間的にはこの絵はどう見られているのか少し調べてみましょう。
ウィキペディアより
貼り合わされた8枚の紙に、木炭と、白黒のチョークで描かれた作品で、ロンドンのナショナルギャラリーが所蔵している。その大きさから絵画作品の原寸大下絵として制作されたと考えられているが、このドローイングを直接の下絵としたレオナルドの作品は存在していない。幼児キリストを抱く聖母マリアがその母である聖アンナの膝に座り、その右にキリストの従兄弟の幼児聖ヨハネが立っているという構図である。レオナルドの最初のミラノ時代末期にあたる1499年から1500年ごろ、あるいはフィレンツェとミラノを行き来していた1506年から1508年ごろにかけて描かれたと考えられている。多くの研究者が1506年から1508年説を支持しているが、『聖アンナと聖母子と幼児聖ヨハネ』を所蔵しているナショナル・ギャラリーなどは1499年から1500年説を採用している 。
ふむふむ、
・貼り合わされた8枚の紙に、木炭と白黒のチョークで描かれている。
・作品の下絵である。
・聖アンナの膝に座っている。
・制作年数いろいろな説がある。
・・・みんな忘れましょう。つくづくどうでも良いと思ってしまいます。
確かに8枚の貼り合わせた紙に描かれているなんてことは現物を手に取って調査できる立場の人にしかできないことなので納得しても良いです。
他は一旦忘れたほうが良いと私は思います。
ウィキペディアなどで調べれば、それは素晴らしく、もっともらしい解説が掲載されています。あまりにも素晴らしい文章で、ついつい信じてしまいます。これが一番危険です。とにかくそのままありのまま観ることが重要です。もっと言えば題名もすべて忘れるべきです。
この絵は本当に下絵なのでしょうか?私はそう思いません。
私はダヴィンチ自身、誰が見てもそう思うだろう、と承知の上でいかにも下絵の様に見せかけていると思うのです。
これは、ここで止めてこそ傑作なのだと思います。
ダヴィンチは曲者なのです(笑)
・聖アンナの膝に座っている。
問題はここです。多分このウィキペディアの解説を書いた方も皆さんもこの絵はこの様に見えているのではありませんか?
続く・・