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絵画の楽しみ方教えます。 その5-3

「岩窟の聖母」レオナルド・ダ・ヴィンチ
製作年 1483年 - 1486年
板に油彩、19世紀にキャンバスへと移植
寸法199 cm × 122 cm (78 in × 48 in)
所蔵 ルーブル美術館、パリ


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「岩窟の聖母」ルーブル版です。岩窟の聖母にはルーブル版とロンドン版があります。今回はルーブル版で主に話を進めていきたいと思います。

 当初、私はロンドン版があまり好きではなかったというのも理由の一つです。 それに私はロンドン版をレオナルド・ダ・ヴィンチが描いたものとは思えなかったのです。今はロンドンバージョンも重要な作品だと思う様なりましたが、この件になると話が逸れてしまうので、ロンドン版についての見解は最後の方で記述します。 さて、私はキリスト教徒ではありません。そして私は聖書も満足に読んだことがないので、どうして洞窟に聖母とキリストが居るのかも知りませんし、岩窟の聖母というならば、聖母だけかと思えば、幼児が2名、女性がもう1名、合計4名の登場人物なのが不思議です。
  たぶん中央が聖母なのでしょう。幼児はキリストなのだろうけれども?どちらがキリストなのでしょうか?観た感じでは何となく左の幼児がキリストの様に見えるのですが、ロンドンバージョンでは、左の幼児が十字架を持っているので洗礼者ヨハネということになっているらしいです。だいたい、キリストと洗礼者ヨハネが一緒に、なぜ洞窟に居るのでしょう。私には関係のないことです。ウィキペディアで調べるのも面倒ですし、私の使命はこの絵を純粋に観て、そこからこのレオナルド・ダ・ヴィンチの世界に入っていくことなのです。


   皆さんが興味を持つのであれば、ウィキペディア、もしくはルーブル美術館のホームページを見ていただきたい。その方が早いです。私も大まかには調べてみましたが、美術史的にも分かっていないことの方が多く美術史家の偉い先生方の議論の遊び場になっているようです。


  少し偉そうな、身の程知らずに言いますが、美術の専門家、教授、美術史家、美術愛好家達はいったい何を学んでいるのでしょうか?彼らは絵を見ているのでしょうか?レオナルド・ダ・ヴィンチの生きていた頃の時代背景や、この「岩窟の聖母」の描かれた経緯、依頼主などのことは良く調べているようですが、肝心の、この絵画をしっかり観察しているのでしょうか?私は非常に疑問に感じることがあります。人類というものは私の想像以上に愚かなものなのかもしれません。


  ある意味、私のやっていることは徒労なのかもしれません。私の謎解きを理解できた人を未だ一人も知らないのです。「私の独りよがり、思い込みだよ。」と笑ってもかまいません。変人爺さんの戯言、そう感じても良いですし、それで良いのだと思います。無理もないことでしょう。人それぞれ専門分野が違います。私はレオナルド・ダ・ヴィンチと遊んでいるのかもしれません。私は彼と同じ遊び場に居るからなのかもしれません。私は孤独と言えば孤独です。出来るなら、一人くらい仲間がいてくれたら嬉しいし心強いのですが・・。今回、少し愚痴っぽくなってしまいました。つまらない前置きはやめましょう。元気を出していざ出発。

続く・・


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