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絵画の楽しみ方教えます。 その5-6

この女性に違和感あり

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皆さんはこの女性の姿勢をどう思いますか?
私は即、見破ってしまったのです。この女性の首の角度がおかしいのです。この女性の首の角度は立ち姿の角度なのです。このトリックの手法はまさにレオナルド・ダ・ヴィンチの最後の晩餐の「ペトロの右手」の手法と同じなのです。

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この女性を切り抜いてみました。
普通に立っているように見えないでしょうか?片方を立膝で屈みこんでこの首の角度ではおかしいのです。
屈みこんでいるならば、この様な首の角度になるはずです。(図参照)

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立姿であることを、もっとわかりやすいようにこの女性の左腕のラインに似ている背景の岩に移動してもらいましょう。

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これは、レオナルド・ダ・ヴィンチが意図したものではないとは思いますが・・いや、あたかも用意されていた気もしてきます。スカートのように見えます。私がなぜ大天使ガブリエルと言わずに女性と言ったか理由を説明しましょう。ではこの女性と幼児に一旦消えてもらいましょう。

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ここでのポイントは、この腰から足までの部分だけ残したことにあります。

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この部分だけ切り抜いたのです。
残った部分をよく見ると岩と見分けがつかない程度に翼が描かれています。先ほどの挿絵はガブリエルの翼を緑に強調してあります。

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この翼は重要です。この衣装と翼は大天使ガブリエルの象徴なのです。この衣服の色合いは、まさしく受胎告知の大天使ガブリエルそのものだと思いませんか?

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続く・・

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