見出し画像

積水ハウスの闇に迫る Netflixドラマ『地面師たち』7.25公開!

日本の大手企業はどうしてこうなってしまうのか?

こんにちは、4s Production 中沢です。
先日、リリースされたこちらの予告動画「地面師たち」

<STORY> 再び土地価格が高騰し始めた東京。辻本拓海(綾野剛)はハリソン山中(豊川悦司)と名乗る大物不動産詐欺師グループのリーダーと出会い、「情報屋」の竹下(北村一輝)、なりすまし犯をキャスティングする「手配師」の麗子(小池栄子)、「法律屋」の後藤(ピエール瀧)らとともに、拓海は「交渉役」として不動産詐欺を働いていた。次のターゲットは過去最大の100億円不動産。地主、土地開発に焦りを見せる大手デベロッパーとの狡猾な駆け引きが繰り広げられる中、警察が地面師たちの背後に迫る。次々と明らかになる拓海の過去とハリソンの非道な手口。前代未聞の綱渡りの不正取引、迫りくる捜査......果たして100億円詐欺は成功するのか?

Netflixシリーズ「地面師たち」 監督・脚本:大根仁 出演:綾野剛、豊川悦司  北村一輝、小池栄子、ピエール瀧、染谷将太  松岡依都美、吉村界人、アントニー、松尾諭、駿河太郎、マキタスポーツ  池田エライザ、リリー・フランキー、山本耕史

原作:新庄耕「地面師たち」(集英社文庫刊) エグゼクティブ・プロデューサー:高橋信一 プロデューサー:吉田憲一、三宅はるえ

製作:Netflix 制作プロダクション:日活 ブースタープロジェクト ©新庄耕/集英社
話数:全7話(一挙配信)

Netflix 地面師たちより引用

視聴後のレビューはこちら


原作はこちらの本

しかし、私が読んだのはこちらの本でした。

積水ハウスのクーデーター本

積水ハウスといえば大手住宅メーカーの筆頭です。
その積水ハウスの内情は?というと小物ばかり!らしいです。
いえ、私は思っていないのですが帯に…
「なぜ、小物ばかりトップになるのか!?」
の帯に大きくかかれています。
しかし、もしかしたらみんなの中にも
その小物は秘そんでいるかもしれません。

保身 藤岡 雅   角川書店

難しい権力闘争

たくさん人がいればやはりトラブルはつきものなのでしょう。
話しは当時の積水ハウス社長がお世話になった会長を追い出すところから始まります。
(※実名を挙げませんがググるとすぐに出てきます)

なぜ追い出したのか!?
それは自分のミスをもみ消す為。
そのミスというのが杜撰な仕事で
会社に55億5900万円の損害を与えてしまった件でした。
実は、そのミスに気づいた会長が社長の交代を告げるはずでした。
それに気づいて、自分の身を守るために会長を追い出すクーデーターを起こします。

半沢直樹みたいな本当の話がここにあります。
このクーデターによって地面師事件(巨額損失)は、闇に葬られます。

しかし、見ている人はいるものです。
日経新聞電子版で北西厚一記者のスクープ記事によって一連の経緯が明るみに出ます。
その膨大な調査、取材によって明るみに出た内容が詰まった一冊がこの本です。

当時は知らなかった

この地面師事件、当時はだいぶ話題になったらしいのですが
私は全く知りませんでした。しかし、事件から3年後
この本が発売になります。

この本を知ったのは本のキュレーションサイト「HONZ」でした。

このレビュアーの方は2021年に書かれていますが、
御代こと成毛眞さんのFacebookで知ったと記憶しています。
ちなみに「Honz」は先日の7月15日をもって終了となりました。
現在はサイトは残っていますがいずれなくなってしまうそうです。これからはnoteに引き継がれる予定とのことです。
ノンフィクション本が好きな方は一読を!


本著は一気読み!

面白そうだと早速読んでみたところ、ハマってしまい
一気読みした記憶があります。

それを忘れた頃、というかNetflixのこの予告編を見たときに
これってもしや?と思い、調べてみたら積水ハウス地面師事件を原作にしていることがわかりました。

ウソのような詐欺事件

大手企業なら各過程で厳重な審査あるはずです。
読んでいても何度もおかしな点というか
それって詐欺ってバレるんじゃ?という場面が出てきます。
普通、数十億円規模の売買では慎重になるのが普通です。

しかし、社長案件なら話は別です。
部下のチェック体制は一気に素通り。
社長ならそんな事あり得るのか?と思いますが
責任は全部、社長に行くので部下もスルーするのでしょう。

そして最後の最後でも決定的におかしなところが出てくるのですが
それもスルー。

そして積水ハウスは巨額のお金を騙されてしまったのです。
詳しい経緯はこちらの本でご確認ください。



こちらの本でも同じことがありました。

熔ける 大王製紙前会長 井川意高の懺悔録

こちらの井川さんはカジノで会社のお金
106億8000万円を熔かしてしまいました。
この時にも同じことがありました。
社長の井川さんに言われれば社員も
何に使うかはよくわからないけどお金を回してしまいます。

積水ハウスと井川さんが違う点は、井川さんがかなりの凄腕という点です。
自分が理解できない話でも
井川さんがいうなら何か大事な案件なのだろう
部下たちも数十億円でも簡単にお金を動かしてしまいます。
それがどんどん膨らみ、総額106億円…。
それを社内の反対勢力に嗅ぎ付けられて発覚してしまいます。
その後は、会社法違反(特別背任)罪で実刑になり刑務所に入っています。

熔ける再び も非常におもしろい一冊!

しかし、この時の大事なポイントは
井川さんは106億円熔かしてしまいましたが、すぐに返済できるお金(財産)をもっていた点です。
そのため、一時的に借りてただけですぐに返せるはずでした。
しかし、井川家から会社を乗っ取りたいサラリーマン取締役たちは
財産ではなく、すぐに現金で返済しないといけないと突っぱねます。
その辺りも非常におもしろい場面なので是非、本著を読んでいただきたい!

そのクーデーターついて書かれているのが、熔ける再び です。

106億熔かして刑務所入って出てきたけど、また熔かしてしまう話しかと思いきや、大王製紙の乗っ取りの様子が克明に書かれている本です。
ウソのような本当のお話です。
ってか半沢直樹のお話しってけっこうあるんだなと思わせてくれる本です。

ちなみに井川さんは大王製紙の3代目のおぼっちゃまですが
子供の頃から頭が良く、筑駒から東大にストレートで入った方です。
※筑駒:超進学校 筑波大付属駒場中高


X(Twitter)でも辛口批評が人気です


完全に井川さんの話しになってしまいましたが
現実でもドラマのような話があるものですね!

このNetflixの『地面師たち』も絶対におもしろいと思います。
この地面師たちでは地面師側に焦点を当てているらしいので
地面師側を知るというのもおもしろいのではないでしょうか?
制作がNetflixなので予算もがっつりかけて制作しているはずです。

キャストも豪華で綾野剛さん、豊川悦司さん、小池栄子さん、電気グループのピエール瀧さん、積水ハウスの社長役を山本耕史さんが演じます。

全7話で公開は7月25日なのでお楽しみに!
私もすぐに一気見したいと思います。
それでは、4s Production 中沢でした。
keep smiling!!



井川さんについてはこちら

大王製紙社長の長男として、幼少時代は1200坪の屋敷で過ごし、東大法学部に現役合格。27歳で赤字子会社を立て直し、42歳で本社社長就任。順調な経営、華麗なる交遊……すべてを手にしていたはずの男はなぜ〝カネの沼〟にハマり込んだのか? 創業家三代目転落の記。そして、刑期を終えたいま、何を思うのか――。出所後の独白を加え文庫化!

Amazonより引用


カジノで106億8000万円を失い、会長辞任、獄中へ。
そして懲役4年の刑期満了後に、再びカジノへ。リベンジの舞台は韓国ソウルの「WALKERHILL」
3000万円が9億円にまで増えるマジックモーメント(奇跡の時間)を迎える。果たして、負けを取り戻す夢物語か、破滅への一里塚か。
ギャンブラー井川意高によるバカラ放蕩記。
しかしその裏ではギャンブルよりも血がたぎる、現会長佐光一派による井川家排除のクーデターが実行されていた。
「大王製紙から井川家を排除し、自らの地位を盤石とするために、佐光は300億円も無駄金を上乗せして会社に損害を与えた。「他人のカネ300億円で買った社長の座」は、さぞかし温く心地良いことであろう。これこそ特別責任ではないか。しかも、私の金額の3倍である。有罪とすれば懲役12年だ。」(本文より)
大王製紙を舞台にした血みどろ裏切りノンフィクション!

Amazonより引用


いいなと思ったら応援しよう!

Jun Nakazawa
よろしければサポートお願いします。いただいたサポートはコーヒー代として使わせていただき、次の執筆のがんばるパワーとなります◎