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麦わら帽子のお茶会
待ち合わせの目印は「麦わら帽子」
ヒマワリの咲く道を抜けると森がある。
その森の中にある畑のお茶会へと向かいます。
🌻
よく晴れた夏の日。
母ちゃんはウキウキと鼻歌を歌い、鏡を見て普段はしないお化粧をしている。
お気に入りの麦わら帽子を被り「よし!」と言った。
私は見つからないように、そーっと母ちゃんのリュックに隠れた。
(猫娘三女のひとりごと🐈)
👒🌻👒🌻👒
この「麦わら帽子のお茶会」は、shinoさんの記事のコメントで、ステキなお話と絵を描かれる、ねじりさんがお誘いしてくださった「麦わら帽子仲間」のみなさんの記事をもとに、私が創作した童話のようなお茶会のお話、フィクションです。
登場される方たちは、あくまでも私の想像?妄想?の中でのお姿です。(みなさんをイメージで描き、登場させてしまい、すみません。)
👒🌻👒🌻👒
心が弾む。足取りも軽い。
なのに何だかいつもよりリュックが重いな?と思いつつ、まぁ私はいつも荷物が多いいし、気のせい気のせい、と歩いて行った。
待ち合わせ場所に近づく。
丸みのある麦わら帽子の後ろ姿が見えた。
濃いネイビーのリボンが美しい。
涼し気なレースカットソーが似合っている。
「あ、もしかして、ねじりさんと相棒さんを描かれている…。」
コットンスカートを風でフワフワと揺らしながらネイビーの麦わら帽子の人に駆け寄る人が。
まるでパリの女優さんのような帽子を手に持っていた。
艶のある紅色の大きなリボンが素敵!
私はドキドキして足が止まり、そっと街路樹の脇から様子を見ていた。
今度はホワイトアイボリーの粋な麦わら帽子の人。
あれはカンカン帽?
メガネをかけていて、姿勢が良い。
扇子をあおぎながら二人の所へ小走りに向かっている。
私の被ってきた麦わら帽子は、何年も畳んでリュックの中に入れて持ち歩いているから、ちょっと型くずれしてて恥ずかしいなぁ。お気に入りなんだけど…。なかなか足が踏み出せない。
(私のかぎ針編みの麦わら帽子と猫娘の三女)
肩を小さくトントンと叩かれる。
「お仲間のみなさんをお待たせしてにゃいで、早く行きにゃさい!」
後ろを見るとリュックから頭と手だけ出した猫娘の三女がいた。
「いつの間に隠れてたの?」
🌻
太陽の眩しさも麦わら帽子で和らぐ。
(猫娘の頭には花柄のハンカチを帽子型に折り、被せてあげた。)
仲間たちがてくてく歩いていくと、ヒマワリ畑が見えてきた。
入道雲が浮かんでいる青く澄んだ空の下に、沢山のヒマワリの花。空の青に花の黄色とオレンジ、葉っぱの緑が映える。
「わぁー!綺麗!」思わず声が出る。
その声に「ふふふ。」と笑う人がいた。
その人は、さらりとした麻のシャツを着ている。頭に被った中折れハンチング型のオシャレな麦わら帽子の先をちょこっと持ってニコニコとこちらへ歩いて来た。みんなで「こんにちは!」と挨拶した。
個性豊かな麦わら帽子を被った仲間たち(と、リュックから顔を出した猫娘)がヒマワリ畑を抜けて行く。
やがて景色は森に変わり、その先には畑が見えた。
🐝
畑には、色とりどりのお野菜たちが育っていた。艶々に輝く姿を見るだけでよく手入れされているのが分かる。
畑の中には、切り株や丸太の置かれたちょっとした休憩場所があった。
そこには首にタオルを巻き、腰のベルトには蚊取り線香を下げ、大きなツバの麦わら帽子を被った小麦色に日焼した人が座っていた。
「いらっしゃい。お待ちしておりましたよ。」と立ち上がり、目を細めて笑顔で仲間たちを迎えてくれた。畑を育てているヒトシさんだ。蜜蜂や昆虫たちもひと休みしている。
小さな切り株には、ねじりさんと相棒さんが、お揃いの可愛らしい麦わら帽子を被ってニッコリ手を振っている。
「ネコさんもこちらへどうぞ。」と、
ねじりさんに呼ばれ、猫娘もリュックから飛び出して嬉しそうに、でも照れくさそうに隣に座った。
仲間たちも横に置かれた丸太に座る。
🍵
「麦わら帽子のお茶会」が始まりました。
ヒトシさんが、予め収穫して流水で冷やしておいてくれた、籠に入った採れたてのお野菜たちと、タップリと氷の入ったグラスにボトルの麦茶を注ぎ、仲間たちに振舞ってくれました。
「暑い中よく来てくださいましたね。」
氷で汗をかいたグラスを持ち、よく冷えた麦茶をゴクリと飲むと、
「はぁー、美味しい。」みんなの声が揃って笑い声になりました。
お茶うけのトマトを一口ガブリと食べます。パリッとした皮を噛むと、ジュワーっと優しい甘みと酸味が口中に広がりました。
きゅうりは少し曲がっていますが、皮には新鮮さを表すトゲトゲが。こちらもほろ苦く瑞々しくて、少しだけ土の香りがしてとても美味しい。
「あ!赤とんぼ!」ヒトシさんの帽子の上に止まった赤とんぼをshinoさんが見つけました。
ぼんラジさんが、赤とんぼの顔の前でクルクルと人差し指を回しましたが、スゥーっと相棒さんの帽子の上に飛んでいってしまいました。
「ぼんラジさん、こうやるんだよ」と、しめじさんが静かに人差し指を向けると、赤とんぼが飛んできて指先にとまりました。
笑い声が森に響きます。
🍅
猫娘がふと母ちゃんを見ると、仲間たちが赤とんぼを楽しんでいる間に大好物のトマトを一人で全部食べてしまいました。
「母ちゃんまたやらかした。」と、呆れ顔。
でも仲間たちは優しいのでそんなことは気にもとめていません。
🥒
茜色の夕日の中、畑を後にした仲間たちがそれぞれのお家へと帰って行きました。
おみやげは、もちろん仲間たちの笑顔です。
👒
きっとこれからも麦わら帽子仲間は増えていくのでしょう。
みなさんの素敵な麦わら帽子を拝見するのが楽しみです。
「楽しかったね。」
「私も麦わら帽子欲しいにゃー、おにゃすみなさい。」
と、私と猫娘の三女は眠りにつきました。
⭐🌛
長ーいお話を最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
麦わら帽子仲間に誘ってくださったねじりさん、テキストを勧めてくださったshinoさん、ありがとうございます!
私のイメージで登場していただいた麦わら帽子仲間のみなさん、「本物と違うよ!」と思われたら本当にすみません。
みなさんの記事もお借りしました。ありがとうございます。
世界が穏やかになり、みなさんとお話の中のように笑顔で過ごせる日を願って。
👒
麦わら帽子のお茶会を描きました。
🐈
ねじりさんのnoteです♪
いつも可愛いねじりさんと相棒さんのホッとするお話や、お写真を投稿されています。温かい文章に癒やされます。
森の中で畑を育てている、ヒトシさんのnoteです♪
植物や生き物たちの自然な姿がヒトシさんの素敵な言葉で綴られています。
shinoさんのnoteです♪こちらのコメントでねじりさんにお誘い頂きました。
明るくて元気なshinoさん。
いろいろな企画にも参加されていて、読むだけで元気を分けてくださいます。
しめじさんのヒマワリ畑のnoteです♪
日常のちょっとしたことを、素直に言葉にしていて、読んでいてホッとしたり、ウンウンと頷いてしまいます。
ぼんやりRADIOさんなのnoteです♪
奥様への熱いラブレターや、猫の国、どきどき冷やっとする小説まで!いろんなnoteを書かれています。
読んでくださったみなさん、そして麦わら帽子仲間のみなさんありがとうございます!
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![じゅんみは](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/52850243/profile_3190b79e01b1aab838e2b3396c39b47c.png?width=600&crop=1:1,smart)