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涙のキャンディ・1

色とりどりの甘いキャンディ。
涙のつぶがキャンディになるといいな。

🍬🍭

私の「乳がん発見から手術・治療」と同時に行われた「大きな子宮筋腫、子宮全摘手術」の体験と感じたこと、思いを書きました。

あくまでも私の体験、感じたことなので「とても良い治療法がありますよ」とか「乳がんの詳しい知識」などは全く書いていません。

ただ、私の体験を通して、みなさんにお伝えしたいメッセージがあります。

今読んでくださっている『あなた』や、
『あなたの周りの大切な人達』に少しでもお役に立てたら。
できれば男性の方にも読んでいただけたらと思います。
長い文章ですが気軽に読んでもらいたい、そんな気持ちです。

(でも、少しでも「読むのが辛いな、苦しいな」と感じたら、無理をして読まないでください。私も乳がんに関することに全く触れることができない時期がありましたので。)

他のnoterさんの乳がん体験記をいくつか拝見し、ひとりじゃないんだと心強くなりました。
経験をしたことがない人にも「乳がんってどんな感じなのかな?」と頭の端っこにでも置いてもらえたら…。
数ヵ月間、何度も下書きを直し、勇気を出して投稿することにしました。

今の私は乳がん発見からもう直ぐ5年。このnoteが書けるくらい元気にしております。

長くなるので何回かに分けて書く予定です。なるべく明るく書けたらと思っております。
(ちょっと特殊な感じの乳がん体験記です。)
心を休ませつつ、のんびりと不定期での投稿になると思います。

🌸シコリを発見した時のこと🌸

ある夜、いつものようにお風呂に入る前に「フンフン♪フフーン♪」と鼻歌を歌いながら胸をセルフチェックしていました。

胸全体を触ったり、鏡の前で腕を上げて引きつりがないか観察します。

右胸の下の端の方に真珠のような大きさでツルッとした塊が指に引っ掛かりました。
「あれれ?なんだこりゃ?気のせいかな?」

入浴後、もう一度触っても
「やっぱり硬くて小さい何かがあるぞ?うーん?」痛みはない。
鏡でよく見るとほんの少しポコッと盛り上がっている。

次の日の朝、息子には何も言わず、いつも通り高校へ送り出しました。
私は思っていたよりも動揺していたので仕事は休むことにして、

「乳がん   病院   何科」
「乳がんとは?」を直ぐに検索しました。

情報があり過ぎて心と頭がついていけないなぁ?
書店で乳がんの本を2冊買ったけど、それも頭に入ってこないし…。

とりあえず、「乳腺外科」を受診するらしい。病院を探そう!うん、そうしよう。
沢山の病院を検索し、すぐ診てもらえて専門の病院への紹介状の出してもらえる小さなクリニックを予約しました。

🌸セルフチェックのきっかけ🌸

私は十数年前
ファンだったあるシンガーさんの乳がんドキュメンタリーをTVで観ました。

彼女は
「私は、乳がんになりました。だからこそみなさんにお伝えしたいです。」
「ご自分で胸をセルフチェックしてください。乳がんの早期発見に繋がります。早期発見、早期治療が大切です。」
とおっしゃっていました。
小さいお子さんを抱えたシングルマザーの方でした。

私自身もシングルマザーでその頃はまだ息子が小さかったので心に響きました。

🌸セルフチェックをしてみて🌸

それから私は月一回くらい、お風呂の時に鏡の前で自分で胸を触りシコリや引きつりが無いかチェックしていました。

そして41歳の時、胸のシコリ(腫瘍)を自分で見つけました。

私は会社の健康診断でのマンモグラフィと、個別にマンモグラフィやエコー検査を年一回受けていました。
検診で見つかる方もいらっしゃいます。
私の場合は、そこでは見つからなかったのです。

みなさんにお伝えしたいメッセージは

健康診断などで病院で乳がん検診を受けることはとても大切です。
マンモグラフィが痛そうだなぁ?とか、まだ若いから、と思わずに定期検診を受けていただきたいです。

それだけではなく、自分で簡単にできるますので

乳がんのセルフチェックを
していただきたいのです

もちろん、セルフチェックでは分からない乳がんもあります。

ですが、セルフチェックしてみて、もし少しでも何だかおかしいかな?と思ったら躊躇せずに「乳腺外科」を受診していただきたいのです。
早期発見・早期治療に繋がります。

私のnoteが、そのキッカケになればと 思っております。

🎗セルフチェックのやり方は、病院や調剤薬局に正しく詳しくてわかり易いパンフレットがあります。ネットでもピンクリボンなどで検索できますのでそちらを参考にしていただければと思います。🎗

(こちらは私がやっていたチェックなので必ず正しいやり方を専門のパンフレット、サイトなどでご確認ください。↓)

🌸受診しました🌸

乳腺外科への受診を決めた私は、
本当に乳がんだった時のために、検査や手術、治療に通いやすいよう、自宅からも職場からも近い病院をいくつかピックアップしました。

約20年前に母が大腸がんになった時、病院がかなり遠く、父も同時期に逆方向の遠い別の病院で入退院を繰り返しておりました。
当時、20代で若かった私でもフルタイムで働き、小さい息子を育てながら両親の通院の付き添いや入院時の看病、様々な手続きを一人でやって、寝る間もなく痩せ細り物凄く大変でした。
(以前のnote「お母ちゃんの味」にも書いてあります。下に添付しますのでよろしければご覧ください。)
私がシコリを発見した時は、息子は高校生で大学受験を控えており、私は41歳。
体力勝負で夜勤ありの介護職や家事をしながら、治療や全ての手続きを自分一人でやらなくてはいけないため、近くの病院を希望しました。

まず小さい乳腺外科のあるクリニックを受診し、CT検査等をしたところ、
「これは乳がんの可能性が高いので、直ぐに専門の病院に紹介状を書きます。」と言われました。
「そうですか、やっぱり。」となぜか冷静に受け入れられました。

(その時先生の話を聞きながらすぐ頭の中で「もし本当に乳がんだったら先ずはアレをして、コレをして…」と、やることを組み立てていました。)

事情を説明し、なるべく通いやすく近い乳腺外科のある病院を紹介していただきました。

すぐに紹介していただいた病院を受診して、エコー検査とマンモグラフィ、血液検査をしました。

当時の担当医師から
「通常、乳がんの腫瘍は梅干しの種のようにゴツゴツして動きません。
あなたの腫瘍はツルッとして動きますし、エコー画像や血液検査の結果を見ても良性腫瘍だと思われます。
希望されている細胞診や針生検(一部細胞を取り出し、がん細胞か検査すること)やCT検査は必要ありません。
念の為、半年後にもう一度検査をしましよう。」と言われました。

「そうなんですか?ではまた半年後よろしくお願いします。」とりあえずホッとしたものの…
反面
「本当に大丈夫なのかな???」
と不安を抱えながら通常通り仕事や家事をして過ごしていました。

半年の間に、真珠のようなツルッとしたシコリはだんだんと大きくなり、ちょっとお高くて美味しい梅干しの種のようにゴツゴツして動かなくなってきました。

「うーん?どうしたものか…。」
と悩みつつも仕事の忙しさを理由に受診せず、再検査を待ちました。

🌸再検査から手術の準備🌸

半年後の再検査。(その時42歳)

マンモグラフィではやはり分からず、エコー検査でシコリの部分が怪しいとのこと。MRI検査と血液検査ではグレー。

その時の主治医からは
「乳がんだと思われます。ステージ0か1くらい。
細胞診をするより、数センチだけ切って腫瘍切除の手術をしましょう。
そこで腫瘍が良性か悪性かの検査をして、悪性でも初期だと思われるので小さいから取り切れます。
簡単な手術で傷も小さくてすみます。
もし良性腫瘍だったとしても、後々がんになる可能性もあるので切除しておけば安心ですよ。」
と、説明がありました。

(その後、結局乳がん手術を2回して、ステージ2bでした。それについては今後の「涙のキャンディ」で書きます。)

乳がんであることについては予想していましたし、乳がんの書籍を読み、情報を調べ、心の準備もしていたので動揺はなかったのですが、
「え?半年前にはわからなかったの?なんで?
あの時に細胞診したかったのにな…。大きくなっちゃったし。でも、ちょっとした手術で本当に取り切れるのだろうか。治療はどうなるの?」(心の声)
と、モヤッとしていました。

そして再検査まで受診しなかった自分を悔やみました。

心配した兄は
「遠くても、もう少し乳がん専門で経験豊富な先生のいる病院を探そう。セカンドオピニオンも利用できるから。」
と提案してくれて、私もいろいろな病院を検索し、院内の「がん相談センター」の専門の看護師さんにも何度も相談したのですが、
仕事や家事と通院、手続きを全て自分ひとりでやらなくてはいけないこと。

(息子は受験生で未成年。父は耳が聞こえ辛いし病院関係のことは苦手で頼めない。兄は仕事が猛烈に忙しく物理的に無理だった。)

遠い病院に通うことの体力的・時間的な大変さ。
仕事をしながら治療を続けること
(※私もできると思っていた)を考え、思い悩んだ末に
「今は仕事をしながら治療ができる時代だから」
と主治医やTVCMでも言っていたので(※場合によります!)
自宅に近い病院を優先し、そのまま通うことにしました。
手術予定日までの数週間、普段通り仕事をしながら様々な手続きへとあらゆる所へ足を運び準備をしました。

🍈そんなことってあるの?🍈

さらに手術予定日の直前、乳がん切除手術前のいろいろな検査の中で、子宮の外にある大きな腫瘍が見つかりました。(小玉メロンくらいの大きさ)

そして婦人科の先生に、
「この腫瘍も悪性腫瘍(がん)の可能性があります。」
「え?今なんと?…おっしゃいましたか?」
「2箇所同時に別のがんが発症することもあるんです。」
「…そんなことって?」
「子宮外の腫瘍は子宮筋腫か卵巣腫瘍なのかも判断がつかないくらいの大きさです。
子宮と腫瘍が、小指の先くらいの細くて短い管で風船のように繋がっていて、体を動かす度に腫瘍が左右に動いています。
重労働をしながら今まで破裂しなかったのは奇跡に近いです。
今にも破裂する危険性があるので乳がん手術の前に緊急手術をします。※2」
「緊急手術ですか。」
「乳がんはそんなに直ぐ進行しませんが、こちらは急を要します。破裂したら命に関わりますよ。
手術中に、がんの生検をして、おそらく子宮、卵巣、筋腫の全て摘出になります。」
と言われました。

割と落ち着いて乳がんを受け入れ、元気に仕事をしながら着々と準備していた私も、流石にマンガのように目が飛び出て

「えええー??そんなことってあるんかーい!?!??」(心の声)

と、ひっくり返りました。

さて、どうなることやら?!
次回に続きます。

🍬

とても長い文章になってしまいましたが、今回はここまでです。

なんだかビックリさせたり、怖い気持ちにさせてしまってはいないかな?と心配ですが…。

🌸🐈
今の私は乳がん発見からもう直ぐ5年。このnoteが書けるくらい元気です!
🐈🌸

「そんなこともあるんだ」と、なるべく気軽に読んでいただけたら、そして気軽にセルフチェックしていただけたら良いなと思っております。

またのんびりカメさんペースですが、他の楽しいnote♪も書きつつ、続きを書きたいと思います。
最後まで読んでくださり本当にありがとうございます!

🐢…

2回の乳がん手術、治療を終え、後々言われたことなのですが、

私の胸はマンモグラフィでは見つけにくいタイプの乳腺だったそうです。※1
「そんな見つかりにくい胸の種類があるの???今まで何度もマンモグラフィしたけど?初めて聞いた。」(心の声)
頭の中はハテナマークでいっぱい。
画像がほとんど真っ白になるので見つけにくいと。
その上、腫瘍の位置が胸のかなり端だったのでマンモグラフィに映りにくかったらしいです。

エコー検査でも、同じく乳腺が発達しており、更に私の胸は良性腫瘍が多く見つけにくかったと。

「セルフチェックで見つかって良かったですね。」と言われました。

(※このことについては、当時言われたことをそのまま書きましたので、医学的に正しい情報かは分かりません。申し訳ありません。検索しても出てこないので自分でも本当に?と思っています。)   
※1私は、ほんの少ーしだけヨーロッパの血が混ざっています。欧米型の乳腺だと言われました。(そんなこと全く知らなかったし、未だに疑問。)
※2   また次回詳しく書きますが、本当に特殊な腫瘍だったので、通常手術は手術室の空き待ちなのですが数日後には緊急摘出手術をしました。
他の※印の詳細は今後の「涙のキャンディ」で書く予定です。

「涙のキャンディ」というタイトルは

🍬嬉し涙も悲しい涙も
甘いキャンディになって
ぱくりと食べたら口の中でとけたらいいのになぁ🍭

と思ってつけました。

当時は心の病気の症状がほとんどなく自分でも心の病気を忘れている程で、予防のために少量服薬していましたが、手術、治療の時も落ち着いていました。

今は心の病気が、ガンとは関係ないことが原因で、あまりよくない状態でして、再発がないかの定期検査の度に何かしら引っ掛かり「あわあわ」してnoteに弱音を書いたりし、ご心配おかけして大変申し訳ありません。
私はいろんな臓器に良性腫瘍のできやすい体質らしく、
心の病気があるので過度に緊張しやすい性格のためだと思っております。
いい加減慣れてご心配かけしないように努力します。

🍬🍭

涙のキャンディの絵を描きました。

「お母ちゃんの味」
母のがんの看病のことと、私のがんのことが書いてあります。↓

読んでくださりありがとうございます! 嬉しくて飛び上がります♪ 私の心の中の言葉や絵を見て何か感じてくださればいいなと願いつつ。